明日への一歩 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
吉村昭さん、1927.5.1日暮里生まれ、2006.7.31没。2017.3.26「ゆいの森あらかわ」開館。津村節子さん、1928.6.5福井生まれ。ヨガ40年以上、健脚。夫吉村昭亡き後、一人で喋るひとりごとが多くなったと。「明日への一歩」、2018.4発行。二人でメリヤス売りの行商に行った最初の町が石巻、東北、北海道。昭和29年の、それが私たちの新婚旅行だった。5部構成に整理されたエッセイ。夫・吉村昭の手紙、物書き同士の旅、移りゆく年月、わが師・友を偲ぶ、わが心のふるさと。
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手紙もFAXで届くようになった。急な用件や伝える場合などは便利だが、手紙はやはり肉筆が嬉しい。 文字は、その人その人の人間性がにじみ出ていて味わいがある。 今は出版社、新聞社、地方自治体まで色々な賞を設けていて、挑戦しようと思えばチャンスはあり、文壇への登竜門に通じるが同人雑誌で...
手紙もFAXで届くようになった。急な用件や伝える場合などは便利だが、手紙はやはり肉筆が嬉しい。 文字は、その人その人の人間性がにじみ出ていて味わいがある。 今は出版社、新聞社、地方自治体まで色々な賞を設けていて、挑戦しようと思えばチャンスはあり、文壇への登竜門に通じるが同人雑誌での修業は無駄ではなかった。 生まれ故郷であっても、わずか十一歳になる年の3月までしか居なかったのに、福井は私の故郷なのである。 二人で来てください、と言われるようになったのは一人旅は危ないと思われる年になったのである。
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