もうひとつの脳 の商品レビュー
脳神経科学では、これまでニューロンにのみ焦点が当たっていたが、実はグリア細胞にも脳の重要な機能があるという説。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057477
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脳の8割を占めながら、これまでただの緩衝材・絶縁体・ 支持構造だと思われニューロンの影に隠れて無視されてきた グリア細胞が、実は大きな役割を果たしているのではないか と徐々に明らかになりつつある。今現在どのようなことが わかってきているのかを並べ、グリア細胞への注目を図る 著作。...
脳の8割を占めながら、これまでただの緩衝材・絶縁体・ 支持構造だと思われニューロンの影に隠れて無視されてきた グリア細胞が、実は大きな役割を果たしているのではないか と徐々に明らかになりつつある。今現在どのようなことが わかってきているのかを並べ、グリア細胞への注目を図る 著作。これから大きな研究フィールドが広がっていく予感と 共にわくわくしながら読み進めた。 ただし問題は全編の半ば以上が「脳疾患」に関わる内容で その手の話題にセンシティブな人間には向いてないことと、 本当にまだ研究の端緒で、わかっていることはまだまだごく 少ないということか。
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神経細胞についてでなく、グリア細胞についてひたすら書いてある。 人食いの話やアインシュタインの脳については魅力的
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主旨にだいぶ偏りもあるが、グリアについて新しい見方ができる。 ただ、客観的に考えてもグリアの働きが詳細に記載されており、その点が良い。
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ブルーバックス 脳の不思議さ、面白さを伝えた本。脳の不思議さ、面白さは 人間の不思議さ、面白さだと思う 「脳の中心はニューロン」とする従来の説を批判し、「グリア細胞(もう一つの脳)が脳の中心」とする説を展開。 「グリアは 脳の健康と病気の拠点」 グリア細胞の研究が進めば 認...
ブルーバックス 脳の不思議さ、面白さを伝えた本。脳の不思議さ、面白さは 人間の不思議さ、面白さだと思う 「脳の中心はニューロン」とする従来の説を批判し、「グリア細胞(もう一つの脳)が脳の中心」とする説を展開。 「グリアは 脳の健康と病気の拠点」 グリア細胞の研究が進めば 認知症、脳腫瘍、脊髄損傷(車椅子)、精神疾患などの治療が進む グリア細胞=非神経細胞 *神経回路を流れる電気活動を感知し、電気活動を制御する *ニューロンと違い、シナプスを介して 回路に接続していない *グリアは メッセージを脳全体に向けて 広く発信している *グリアの数は ニューロンの6倍 軸索=脳内の無数の微細な管 *神経細胞からワイヤー状に伸びた軸索〜根のような樹状突起 *情報は 樹状突起から ニューロンに入り、指令は 軸索を通じて ニューロンの反対側から送り出される シナプス=脳のトランジスタ〜ニューロンを接続するスイッチ *軸索と樹状突起を隔てる個所〜ニューロンを結びつける *記憶=シナプスを介したニューロン間の結合部に貯蔵 ミエリン=電気的絶縁体 *軸索とグリアのインパルス伝導に欠かせない *オリゴデンドロサイトが 軸索上に ミエリンを形成 グリア 1.シュワン細胞〜末梢神経にある→ミエリンを形成 2.オリゴデンドロサイト→ミエリンを形成→脳や脊髄にある 3.アストロサイト→ 脳や脊髄にある 4.ミクログリア→ 脳や脊髄にある 脊椎動物と無脊椎動物の本質的な相違点はグリア *脊椎動物(人類)の知性は グリアのおかげ *ミエリンを形成するグリア=オリゴデンドロサイトとシュワン細胞 ミクログリア=精神の防衛隊 *グリアの中で 最も小さく、最もダイナミック *脳に侵入するのでなく、脳とともに成長する *傷ついた神経細胞に 神経保護物質を与える *ミクログリアの働きによる損傷→神経疾患 アストロサイト=脳のパワーの源泉 *軸索も樹状突起も 持たない *ニューロンにエネルギーを供給したり、その老廃物を排出 *ニューロンの隙間を埋めている *シナプスを介して ニューロン間のメッセージを かすめ取る→グリア回路全体に その情報を広める ニューロンとグリア=一体となって機能 *アストロサイトは シナプスと連携 *オリゴデンドロサイトは 軸索を絶縁する
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人間の脳が思考するのはニューロンの働きとされていたが、21世紀に入ってそれまでは緩衝材程度に思われていたグリア細胞がニューロンの動きに大きな影響を与えているとして注目されている。アインシュタインの脳はニューロンの数は一般人と同じであったがグリア細胞の数は群を抜いて多かったとして、...
人間の脳が思考するのはニューロンの働きとされていたが、21世紀に入ってそれまでは緩衝材程度に思われていたグリア細胞がニューロンの動きに大きな影響を与えているとして注目されている。アインシュタインの脳はニューロンの数は一般人と同じであったがグリア細胞の数は群を抜いて多かったとして、その重要性を示唆する。 そのグリア細胞は末梢神経にあるシュワン細胞と脳や脊髄に見られるオリゴデンドロサイトは軸索(情報を送り出す突起)の周囲にミリエンという絶縁体を形成する。また、脳と脊髄の全域にアストロサイトとミクログリアというグリアも存在する。アストロサイトはニューロンの通信を傍受して逆に発信もして、ミクログリアは脳や脊髄を損傷や病気から保護し、ニューロンからシナプス結合を取り除くことができる。 背骨がある脊椎動物(人間、犬、猫、鳥、魚、恐竜)と背骨が無い無脊椎動物(ヒトデ、ナメクジ、蝶、ハエ、カニ、ロブスター、イカ)ではニューロンは同じように機能している。脊椎動物はミリエンを形成するグリア細胞をもつが無脊椎動物は持たない。集中型ニューロンと分散型ニューロンの違い。この違いをもたらしたのもグリア細胞の働き、脊椎動物では脳の発達を助ける機能もあり、脳の発達期に脳梁などで正しい配線を促す。 人間のニューロンを模したディープラーニングにグリア細胞の動きを模した仕組みを作って合わせると人間の脳のように考える人工知能ができるのかも知れない。
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脳はニューロンの回路で意識ができていると思っていたが、今まで知られなかったグリア細胞でできたもうひとつの脳があったのか!ただ単にニューロンを支える役と思われていたグリア細胞がニューロンの情報を感知しそしてグリア細胞間やニューロンとの間で情報のやりとりをしていたという。多発性硬化症...
脳はニューロンの回路で意識ができていると思っていたが、今まで知られなかったグリア細胞でできたもうひとつの脳があったのか!ただ単にニューロンを支える役と思われていたグリア細胞がニューロンの情報を感知しそしてグリア細胞間やニューロンとの間で情報のやりとりをしていたという。多発性硬化症に効く薬が開発されるといいな〜。
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