火星で生きる の商品レビュー
スペースXやブルーオリジンのような民間宇宙会社が、アポロ計画以降停滞していた政府の宇宙計画に代わり、火星計画をリードするありさまを述べる。技術的にはアポロ以降火星をすぐ目指すことは不可能ではなかったという点が驚き。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・火星の一日の時間は地球とほぼ同じだが、公転周期は地球の2倍でるため、1年が地球より2倍長い。 ・公転軌道も地球よりも楕円形であるために、夏と冬の寒暖差が地球よりも大きい。 ・個人的な感想だが、ファンブラウンとカール・セーガンのコンタクトが出てきて、知識が繋がった気がして嬉しい。 ・フォンは原子力ロケットを火星に行くのに推進していたが、NASAは軍事目的でスペースシャトルを押していたのでフォンはNASAを脱退。 スペース‐シャトル(space shuttle) :1981年から2011年にかけて運用されたNASA(米国航空宇宙局)の有人宇宙往復機。 NASA:軍事目的の宇宙開発および先進的な航空技術の研究開発を担う連邦政府組織である。 ・1966年のNASAの予算はアメリカの全国家予算の4%以上。今は0.5%。 ・地球から月までは片道6日で行けるが、公転を加味すると火星までは月より100〜1000倍遠いので最短でも250日片道かかる。
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人類が現在の火星探査の段階から火星に移住するまでを語る。 著者は、火星への移住は夢物語ではないと説く。但し、様々な課題があるので、それを解決することが必要である。現在の宇宙開発は、NASAよりも民間の方が活発で、特にイーロン・マスクのスペースX社に期待している。(期待し過ぎの感も...
人類が現在の火星探査の段階から火星に移住するまでを語る。 著者は、火星への移住は夢物語ではないと説く。但し、様々な課題があるので、それを解決することが必要である。現在の宇宙開発は、NASAよりも民間の方が活発で、特にイーロン・マスクのスペースX社に期待している。(期待し過ぎの感もあるが) 火星開発のアイデアは沢山あるようだが、火星は大変過酷な環境なので、解決には大変時間が掛かる。著者は、火星移住を大航海時代の人々に例えるが、少し観点が違うように感じる。同じ地球上で、場所は違えども生存に必要なものが手に入った大航海時代と、全く未知の環境で、生存に必要なものが簡単に手に入らない火星を同じ土俵で比較できないからだ。火星移住の話は、物語としては面白いけれど、楽天的な著者とは違って実現はかなり厳しいように思った。
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火星を見据えた過去・現在・未来が綴られています。 人間の火星移住は、民間企業によって現実になりつつあります。 多くの課題はありますが、フロンティアスピリットと少しばかりの技術があれば乗り越えられると信じます。 太陽系の中だけとはいえ、人類は複数の惑星に生息する種になるでしょう。 ...
火星を見据えた過去・現在・未来が綴られています。 人間の火星移住は、民間企業によって現実になりつつあります。 多くの課題はありますが、フロンティアスピリットと少しばかりの技術があれば乗り越えられると信じます。 太陽系の中だけとはいえ、人類は複数の惑星に生息する種になるでしょう。 火星での発展も重要ですが、母星である地球も共に繁栄することを願います。
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手軽に知的好奇心を満たせる良書。 現在の科学力で火星で生活するにはどうすれば良いか具体的に記載してある。 火星がとても身近なものに感じるとともに、火星の移住の必要性をロマンの見地以外の点から気づかせてくれた。
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