世界はハッピーエンドでできている(2) の商品レビュー
ほんと、冗談抜きで、下西屋先生は私に背骨を折られる覚悟を決めておいてもらった方が良いですね 多分、お会い出来たら、全力で抱き締めちゃうと思います・・・いや、興奮しすぎて、抱き締めるだけじゃなくて、そのまま、スープレックスしちゃうかも なんだ、この(2)、(1)よりもグッと来てしま...
ほんと、冗談抜きで、下西屋先生は私に背骨を折られる覚悟を決めておいてもらった方が良いですね 多分、お会い出来たら、全力で抱き締めちゃうと思います・・・いや、興奮しすぎて、抱き締めるだけじゃなくて、そのまま、スープレックスしちゃうかも なんだ、この(2)、(1)よりもグッと来てしまいましたよ ハッピーなんて表現じゃ物足りません、全然 さすがに、藤田和日郎先生やクール教信者先生に及ばないにしても、今のとこ、下西屋先生は西川魯介先生や、ぽんとごたんだ先生と同じステージから、西川秀明先生や伊藤勢先生がいらっしゃるステージに続く階段を登っています 凄い、としか言いようのない成長性ですよ あくまで、私個人の印象に過ぎませんが、(2)の方が感動の度合いが強い気がします 何と言うのか、(1)では、御伽噺の結末を誰も不幸にしないモノにするってアイディアと、それを可能にした地力の高さに驚かされました そこに慣れた分、この(2)ではストーリーの深みが、より琴線を掻き鳴らしたようです ハッピーかどうかは別として、さほど悪くないラストである『西遊記』や『不思議の国のアリス』のラストまで、誰も不幸にしないモノに変えてしまうのだから、それこそ、魔法使いの域だろう フルカラーの四コマ形式であるのも、スッと心に入ってくる理由の一つなんでしょうね、多分 どうにも、まだ、感動と感謝の渦から抜けきれてないせいか、下西屋先生に読まれたら、恥ずかしさから記憶が飛ぶほどの重たいワンパンを衝動的に入れたくなるような感想になってしまいました けど、これ以上は我慢が出来なかったんですよね。もうちょいでも、心の中にこの感情を留めていたら、体に不調が出てましたね、確実に たかだか漫画で、そんな事になるか、と言う人はいるでしょうけど、そんな人にそっと差し出したい、この作品を。そして、感涙しているその人の震える肩に手を置きたい、ドヤ顔で どの回も最高だったんですけども、やっぱり、印象的だったのは、(1)の感想で恥ずかしげもなくリクエストしてしまった、『マッチ売りの少女』でした 私も共感はしてるんですよ、『マッチ売りの少女』のような作品が、読み手の心の支えになれる事があるって意見に 辛く、不遇な境遇の中にいる彼女たちの姿を見て、疲れ切った心が優しく包まれ、「自分は、彼女らに比べたら良い方だ」と感じる一方で、今の自分を変えるための行動を起こさせる活力を与えられる、それが悲しいラストの御伽噺の力 けれど、やっぱり、私は甘ちゃん。ハッピーエンドになっている物語があるのなら、そっちを選んでしまいます。頑張っている人間には、努力が報われてほしいのです 人生は、ハッピーエンドになるべきなんです、誰しもが。けど、ハッピーエンドに辿り着くのは難しいです 何もせずに、ハッピーエンドになれると思って、するべき努力をしないでいる人間の終わりは、悲惨になってしまいます ハッピーエンドに辿り着くには、相応の苦労をしなければいけません。辛さや悲しみを知り、憎しみや怒りを乗り越えるからこそ、ハッピーエンドに辿り着けた時、それまでの苦労が自分の糧になっていた事が分かります 他人任せではなく、自らの無限の選択と、経験した苦労が足場になってこそ、オンリーワンの幸福が、気付いたら、その手に握られているんです それを気付かせてくれる、この『世界はハッピーエンドでできている』、ぜひ、(3)が出て欲しいです。欲を言っていいなら、アニメ化と帯に書かれていて欲しいです こんなにグッと来る作品、アニメにしなかったら、もったいなさ過ぎます 可能なら、『3月のライオン』のアニメを担当してくれた、シャフトに制作してほしいんですよね。ただ、『3月のライオン』の第3シリーズの制作が遅れますけど、それでもいいですか、と聞かれたら、迷ってしまうかもしれません。すいません、下西屋先生 ただ、迷うくらい、好い作品なんですよ、シャフトさん。どうか、一読してみてください この台詞を引用に選んだのは、やっぱり、老人ってのは良い事を言う、と痺れたので。(1)で推した台詞にも負けていません 人は独りじゃ生きられません。でも、一人で生きていく強さは持ってなきゃいけないんでしょう 一人でもやっていける強さがあるからこそ、人は仲間が作れるし、独りになってしまいそうな人に優しく出来るんですから まぁ、時には、一人になって漫画を読める、落ち着いた時間も欲しくなりますけどねぇ
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