碧と花電車の街 の商品レビュー
題名と本の表紙の絵が綺麗で、パッと目に入ってきたので読むことにした。 碧ちゃんの好きな大須の町がキラキラごたごた賑わっている様子が想像できて、私も自分の住む町をもっとよく見てみようと思った。 家族だけでなく町の人たちみんなで支え合って生活しているところに羨ましさがあった。今の時代...
題名と本の表紙の絵が綺麗で、パッと目に入ってきたので読むことにした。 碧ちゃんの好きな大須の町がキラキラごたごた賑わっている様子が想像できて、私も自分の住む町をもっとよく見てみようと思った。 家族だけでなく町の人たちみんなで支え合って生活しているところに羨ましさがあった。今の時代はSNSで色んな人と繋がれるけれど、なんか寂しいよなぁと思った。
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図書館で借りたもの。 昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。アルバイトしながら足繁く映画館に通う少女・碧の夢は、将来、映画監督になること。そんな碧の前に、一人の男が現れ…。 昭和の生活を読むのが好きだから、読み応えがあって良かった。 碧のお母さんも碧も、芯があって強い女性だった。
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戦後の大須。 美化されることのない泥臭い風景。 きれいな部分も汚い部分もそのまま表出したような人間たち。 何という自分勝手な主人公だと思ったけど、 十代の女の子ってこんな感じだよね。 そのリアルな部分が、迫力に変わってるのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和時代の大須の小さな町に暮らす少女と彼女を取り巻く人たちの心情を描いた作品でした。 時代の変化に伴って彼女たちの中でいろんな感情が入り混じって、でも最後にはとても温かい気持ちになれる一冊でした。
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2020.03.11 震災から9年です。 名古屋の大須商店街を舞台に たくさんの大人に囲まれ のびのび育つ碧の物語。 碧を取り囲む大人達のかっこよさ どんな仕事だって 一生懸命働いてる人を馬鹿にしてはいけない 大須の大人達が、碧を子どもとして 扱い過ぎないところが好き。 子ど...
2020.03.11 震災から9年です。 名古屋の大須商店街を舞台に たくさんの大人に囲まれ のびのび育つ碧の物語。 碧を取り囲む大人達のかっこよさ どんな仕事だって 一生懸命働いてる人を馬鹿にしてはいけない 大須の大人達が、碧を子どもとして 扱い過ぎないところが好き。 子どもではあるけれど、 1人の人間としてちゃーんと接する感じが 心地よい。 便利な世の中になっているし 便利なことをありがたいとも思う。 でも、それだけが幸せではないよね。 っていう 汚くても、貧乏でも、 町の皆で子どもを育てて お互い支え合って そんな生活でしか味わえない幸せがある。 コロナによる休校で騒がれている今、 きっとこの大須商店街の大人達なら "休みなら甘いものでも食べるか?" "家でご飯食べてきな" とか言って、 皆で楽しく乗り越えちゃうんだろうなーー。 んーーー。 テレビばっか見てるな! 人と関われ! 行動せい! いろんな人を受け入れろ! 以上
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名古屋生まれの人にとって ないまぜの街、大須。 そこが舞台だとは知らずに読み始めて 数ページで、身近なにおいや風景が現れて わくわくしながら読み進めました。 新しいことが書いてあるわけでも、 何かを提起しているわけでもないですが 登場人物たちの温かさが 物語の大切なシーンを進め...
名古屋生まれの人にとって ないまぜの街、大須。 そこが舞台だとは知らずに読み始めて 数ページで、身近なにおいや風景が現れて わくわくしながら読み進めました。 新しいことが書いてあるわけでも、 何かを提起しているわけでもないですが 登場人物たちの温かさが 物語の大切なシーンを進めていきます。 少し鼻をツンとさせながら読了 読後感、すっきりです。
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名古屋の「ごった煮の街」大須で母親と二人で暮らす碧。長屋の大家富江さん、元弁士、ストリッパーなどの心温かい人々に囲まれ、豊かではないがすくすくと育つ碧。高度成長が始まった昭和30年代を舞台にした昭和人情物語。 いまではもう映画や小説のなかでしか味わうことができなくなってしまった「...
名古屋の「ごった煮の街」大須で母親と二人で暮らす碧。長屋の大家富江さん、元弁士、ストリッパーなどの心温かい人々に囲まれ、豊かではないがすくすくと育つ碧。高度成長が始まった昭和30年代を舞台にした昭和人情物語。 いまではもう映画や小説のなかでしか味わうことができなくなってしまった「昭和」という時代がもっていたエネルギーを感じさせてくれる作品。
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昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。何でもありのごった煮の街で終戦直後に生まれた碧は母親と二人、つましくも幸せな日々を送っている。将来、映画監督になることを夢見て、アルバイト代で映画館に通う碧。そんなある日、一人の男が母娘の前に現れる――。街を行き交う市電の優しい揺れに乗せて描く...
昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。何でもありのごった煮の街で終戦直後に生まれた碧は母親と二人、つましくも幸せな日々を送っている。将来、映画監督になることを夢見て、アルバイト代で映画館に通う碧。そんなある日、一人の男が母娘の前に現れる――。街を行き交う市電の優しい揺れに乗せて描く、少女のゆるやかな成長物語。(e-honより)
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昭和三十年代。名古屋の大須商店街で暮らす母と娘。今でいうシングルマザーの二人を見守る街の人々が温かい。三丁目の夕日や西加奈子の人情モノが好きな人にはドンピシャ。 今も昔も女二人の暮らしというのは大変で、そこにはやはり助けてくれる人が必要で。その必要な手がいつもそばにあるのが大須の...
昭和三十年代。名古屋の大須商店街で暮らす母と娘。今でいうシングルマザーの二人を見守る街の人々が温かい。三丁目の夕日や西加奈子の人情モノが好きな人にはドンピシャ。 今も昔も女二人の暮らしというのは大変で、そこにはやはり助けてくれる人が必要で。その必要な手がいつもそばにあるのが大須の街。人生の喜怒哀楽の全てがぎゅっと詰まっている街。この物語を読むと、この街に住んでみたくなる。名古屋には色がない、魅力がないって言った人、この物語を読んでみ?こんなにも猥雑でカラフルで濃密な街が名古屋にはあるんだがや。いっぺん来てみやぁ。ぜったゃぁ好きになるでよぉ(エセ名古屋弁)
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