教育課程・教育評価 の商品レビュー
学校カリキュラムについて。 以下、本書より。 【子供観の問い直し】 主権者教育を進めるにあたって、社会全体の「子供観」を問い直す事の重要性を指摘しておきたい。 児童生徒が学習を通してどれほど力を高めたとしても、社会全体が児童生徒を重要な社会の担い手であると捉える事がなければ、主...
学校カリキュラムについて。 以下、本書より。 【子供観の問い直し】 主権者教育を進めるにあたって、社会全体の「子供観」を問い直す事の重要性を指摘しておきたい。 児童生徒が学習を通してどれほど力を高めたとしても、社会全体が児童生徒を重要な社会の担い手であると捉える事がなければ、主権者として社会に位置づく事は困難である。 児童生徒一人一人が重要な経験やアイデアを有している事を信じ、大人と共に力を合わせて未来の社会を創っていく主体であるという意識で児童生徒を捉える事があってこそ、主権者教育が学校教育の中だけで進められる教育活動として終わるのではなく、真に社会のあり方を問い直し、より良い社会創りに繋がるものとして実践される道が拓かれるのではないだろうか。 不確実な未来は、これから描き得る未来でもある。 そして、そうした未来を描くのは、今を生きる全ての人々とこれから生まれてくる全ての人々である。 主権者教育は、そうした人々が主体的に自身の人生や社会のあり方を模索しながら生きる事、そして、そうした人生の実現や社会創りに参画する為の力を形成する事に繋がる重要な教育活動の一つであると言える。 主権者教育の重要性と可能性を意識しながら、各学校における取組みを構想し、実践していく為の力量を、教師一人一人が身につける事が重要であると言えよう。
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