子どもの貧困と食格差 の商品レビュー
【はむれもんさん(NPO法人MamaCan)の投稿です。】 ●リンク⇒https://mamacan-m.com/ 『貧困』と『食格差』。食べ盛りの子どもがいる母子家庭として、ちょっと気になる言葉が載っていたので手に取った本です。家庭の収入差により子ども達の食に差が出てくることに...
【はむれもんさん(NPO法人MamaCan)の投稿です。】 ●リンク⇒https://mamacan-m.com/ 『貧困』と『食格差』。食べ盛りの子どもがいる母子家庭として、ちょっと気になる言葉が載っていたので手に取った本です。家庭の収入差により子ども達の食に差が出てくることについて、具体的な実例や数値をあげ様々な解決策を提案しています。特に学校給食に焦点をおいた内容は、親としてとても興味深いものでした。改めて給食の大切さを実感し、就学援助により無償で給食を頂ける松戸市で良かったと思いました。驚いたのは、我が家の食生活がこの本の実例によく当てはまることです。朝食の品数、野菜不足、質より量の内容。普通だと思っていた家の食事情はいつのまにか『節約』の2文字に追い詰められていたのかもしれません。 松戸市には子ども食堂が多数あり、我が家も恩恵を受けています。市の補助や市民団体の援助、NPOの助けを受けつつ子どもに豊かな食生活を与えていきたいと思います。『お腹を空かせた子どもには何も教えることはできません』心に残る先生の言葉。食は何より優先されるべきもの。そして心の幸せに直結するもの。忘れてはいけないことを思い出させてくれた一冊でした。
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◯子どもの貧困に関して、主に食の分析からアプローチしている。多数の筆者による著書であるが、メインの先生による監修が効いているのか、筋の通った議論が展開されている。 ◯解説にも会ったが、第二章における、貧困に対する公衆衛生的な考え方は新鮮であり、興味深い。福祉の分野では、特定の者に...
◯子どもの貧困に関して、主に食の分析からアプローチしている。多数の筆者による著書であるが、メインの先生による監修が効いているのか、筋の通った議論が展開されている。 ◯解説にも会ったが、第二章における、貧困に対する公衆衛生的な考え方は新鮮であり、興味深い。福祉の分野では、特定の者に対する支援という考えが一般的であるが、ポピュレーションアプローチは財政的な困難さはあるものの、広い視点ではスティグマへの対応としてよい面もある。 ◯子どもの貧困というテーマは認知されてきてはいるが、家庭と公の社会を分けている日本においては、国の政策でどこまで踏み込めるかも難しいのかもしれないが、少子化を国難と考える上では積極的な対応もあって然るべきだなと思った。
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図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 栄養学的調査から、子どもの食格差と健康格差の実態を提示。NPOや自治体での子どもの「食」に関わる取り組みも紹介しつつ、すべての学校での完全な給食の実施を訴える。 お腹が減っているだけでなく、栄養がたりないのか。 おやつを我慢するのと主食を我慢するのは違うし、3食のうち給食があるのってそんなに重要だったのね、という気づきもあり。 朝ごはん、子供の時代にはたべさせたいよね、と食べてきたから思えるのかもしれません。
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