1,800円以上の注文で送料無料

平成後を生きる日本人へ の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/09/22

「南京大虐殺は無かった」と主張している渡部昇一さん(故人)の著書です。当事者がいたとしても、利害関係が絡んでいる以上、歴史の真実なんて絶対に明らかになりません。でも本書には、南京大虐殺だけでなく様々な出来事に対して「そうだったのか!!」と思える内容が沢山載っており、とても勉強にな...

「南京大虐殺は無かった」と主張している渡部昇一さん(故人)の著書です。当事者がいたとしても、利害関係が絡んでいる以上、歴史の真実なんて絶対に明らかになりません。でも本書には、南京大虐殺だけでなく様々な出来事に対して「そうだったのか!!」と思える内容が沢山載っており、とても勉強になります。もちろん渡部さんの見解に過ぎないのですが、当時の利害関係を踏まえて考えると、結構真実に近いのでは?とさえ思う事ができます。   一方で、歴史から学ぶ事は大きく、正しい歴史認識は理想的ですが、やはり大衆は教科書やマスコミなど巨大な力に、歴史認識を振り回されます。そんな避けられない現実において、この手の本は草の根運動に近いものです。それもあり、自国に拘り、やったやってない論や言った言ってない論に関わり過ぎるのは、何か面倒になってきます。   私も日本人としての誇りはあります。途切れる事なく続いて来た日本文化や天皇制、それは心の拠り所であり、何ものにも代え難いものです。でもそれは自国に執着する事でもあり、歴史的に見ると戦争の火種とも言えるんですよね。究極的に考えると、誠実な統治者なら、日本国に拘らない潔さもアリなのかなと思いました。ただ今は日本周辺各国にポジティブなイメージを見出せないので、その境地は難しいかもしれませんが...。   明るい現在と未来のために歴史をどう使うか? 本書を読んでそんな宿題が降ってきました。

Posted byブクログ