決算書で読むヤバい本業伸びる副業 の商品レビュー
前作「ヤバい決算書」は未読なのだけど、身近な企業の事業構造が全然わかっていなかったのだな、ということがよくわかった。面白かったので、前作も読んでみようかな。
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本書は、いくつかの企業を例にとり、その企業が世間のイメージとしてもたれている業種と実はかなり異なる領域で事業を行っていて、そちらの利益貢献がかなり大きいのだ、というのを、財務諸表を紐解きながら解説しています。例えばアマゾンはEコマース(インターネット小売)の会社というイメージが強...
本書は、いくつかの企業を例にとり、その企業が世間のイメージとしてもたれている業種と実はかなり異なる領域で事業を行っていて、そちらの利益貢献がかなり大きいのだ、というのを、財務諸表を紐解きながら解説しています。例えばアマゾンはEコマース(インターネット小売)の会社というイメージが強いですが、こと営業利益ベースで見ると、EコマースよりもAWS(アマゾンウェブサービス)というクラウドサービスがかなり貢献しています。あるいはサッポロHDはビールなどの酒類よりも恵比寿ガーデンプレイスなどの不動産事業からの利益が大きく貢献している、などです。取り上げられている企業群、必ずしも本業が「ヤバい」会社だけとは限らないのですが、「伸びる副業」という点では共通しています。 個人的な関心としては、コーポレート・ストラテジー、つまり全社戦略の視点から見て、本業と副業の間のシナジー効果のあるやなしや、も深掘りしていくと面白そうだと思いました。つまり、本業と副業が完全に独立していて、本業の落ち込みとは別に副業が成長しているので連結業績ではトントンだ、という話ではなく、本業は落ち込み傾向にあるが、副業を始めたことによってシナジー効果で下げ止まった、あるいは逆に、新たな副業を始めたところ本業とのシナジー効果で(新しく獲得した)副業が以前よりも儲かるようになった(※HISに買収されたハウステンボスはこの例かもしれません)という分析です。 本書は財務諸表の初心者でもわかりやすいように記述されていますが、最近の企業はM&Aによってあっという間に全然別の事業を取り込んでいることも多いですから、財務中級・上級の方でも、セグメント情報の重要性を再確認する上では良書だと感じました。
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知っていることも多かったけど、知らなかったことも多かった。全体的に身近な企業が多く、書き口も分かりやすかった。
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財務諸表をセグメント別に見ることで隠れた収益の柱など、その企業の実態がより鮮明になりますよ、という本。決算書を見て気の利いたことが言えるようになるのです。財務会計の初心者でも読みやすいと思います。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspo...
財務諸表をセグメント別に見ることで隠れた収益の柱など、その企業の実態がより鮮明になりますよ、という本。決算書を見て気の利いたことが言えるようになるのです。財務会計の初心者でも読みやすいと思います。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/11/blog-post.html Amazon↓ https://amzn.to/2CYiE6u
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Eコマースで有名なアマゾンと楽天がそれぞれ、アマゾンがAWS(Amazon Web Service)で、楽天が金融業で利益の柱になっているのは知っていた。しかしながら、サッポロがビールではなく不動産業で、フジテレビも不動産業が利益の柱になっていたのは知らなかった。社名から事業の柱...
Eコマースで有名なアマゾンと楽天がそれぞれ、アマゾンがAWS(Amazon Web Service)で、楽天が金融業で利益の柱になっているのは知っていた。しかしながら、サッポロがビールではなく不動産業で、フジテレビも不動産業が利益の柱になっていたのは知らなかった。社名から事業の柱を判断するのではなくきちんと財務諸表を読んで事業の柱を理解するのが大切だと改めて感じた。なぜなら、小売業だと思って総資産回転率が高いだろうと予測しても、不動産業が利益の柱であれば総資産回転率が低い(不動産業は0.1程度)ために、小売業の他社と比べた時に総資産回転率が低く投資先として不適切に見えてしまうから。
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