ニュルンベルク合流 の商品レビュー
サスペンスであり、4人の伝記であり、ニュルンベルグ裁判の法解釈における歴史的意義の解説書であり,一般人にわかるように良く書けている。訳者の作った家系図はせっかく作ったのに縦横が変で解りにくいが,翻訳はよい。著者が現在のイスラエル・ガザ戦争についてどう考えているか知りたいものです.
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基本的には歴史エッセイなのだが、人道に対する罪とジェノサイドの起源についても理解が深まる、あまり類例のない本。大部だがハマればあっという間。
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ナチスの戦争犯罪人を裁いたニュルンベルク裁判。歴史上初めて「人道に対する罪」と「ジェノサイド」の概念が登場した。この二つの概念はそれぞれ別々のユダヤ系ポーランド人法律家によって作り出された。国際法学者のハーシュ・ラウターパクト(Hersch Lauterpacht)と検察官のラフ...
ナチスの戦争犯罪人を裁いたニュルンベルク裁判。歴史上初めて「人道に対する罪」と「ジェノサイド」の概念が登場した。この二つの概念はそれぞれ別々のユダヤ系ポーランド人法律家によって作り出された。国際法学者のハーシュ・ラウターパクト(Hersch Lauterpacht)と検察官のラファエル・レムキン(Rafael Lemkin)である。この本は、二人の背景と二つの概念が作られた経緯、そしてナチス時代のポーランド総督でポーランドのユダヤ人を強制収容所に送ったナチスの法律顧問であるハンス・フランク、そして当時のポーランドに住んでいてユダヤ人絶滅の手に落ちた祖父祖母、親戚の人々の後をたどる。ミステリーを読むような緊張感。偶然と偶然が織りなす驚き。500ページを超える著作だが、ページをめくる手が止まらなかった。
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