火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 の商品レビュー
【収録作品】竜の魔法使い/夢盗人/正義の天秤/ドラゴン・スレイヤー 身近にあるテーマだけにゾッとしたが、饒舌な文体は読むのがきつい。
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ネットコミュニティに起因するとおもわれる凄惨な事件が起きたので(しかもわたしが唯一片隅で参加している「はてな」がその舞台)妙なタイムリー感があるけど、買ったのは事件より前、だからね!(なぜそこでムキになるか)。 なのに読み終わるまでにかなり時間を要してしまった。文庫サイスで総頁数...
ネットコミュニティに起因するとおもわれる凄惨な事件が起きたので(しかもわたしが唯一片隅で参加している「はてな」がその舞台)妙なタイムリー感があるけど、買ったのは事件より前、だからね!(なぜそこでムキになるか)。 なのに読み終わるまでにかなり時間を要してしまった。文庫サイスで総頁数も300に満たないのに。 その理由は、出てくる用語やシチュエーションがまったく意味不明だから、であった! いやもう、なんでしょう、読書中のあの脳内「?」マークの散乱度合いは。 冗談抜きで 「ごめん、ちょっと何言ってるかわからない」 が多発。 物語としてはシンプルでじゅうぶん「わかりやすい」んだけどもいかんせん、ネット世界がテーマだから、使われる略語用語、ネット世界の常識・定説・デフォルト、が「わからない」。うすーくしか知らない。なんとなーくこんな感じ? としか捉えられてない、のでアタマが追いつかなくて、途中休憩しながらでないと読み進められなかったのだ。 でも、これは単にわたしが悪い、のだ。 たとえばよのなかの主流にしたがってSNSのアカウント取って活動していれば、この本に出てくる登場人物の状況や、その周囲の環境の描写はすんなり入ってくるのだろう。 なのにやってないから 「本アカ」「サブアカ」「愚痴アカ」「裏アカ」 と書かれても、たぶんひとりのにんげんがひとつのツールで幾つもアカウント持って、それぞれ違うカテゴリのことで活動しているんだろうな、程度の認識しか持っておらず、基本のキである 「なぜ、そういうことをする必要があるのか、各々のなにがどう違うのか」 までは理解していないため、そここそが物語のポイントになってくるともう 「ごめん、なんでそうなるかわからない」 となってしまうのである。 最終兵器「めんどくせぇなぁ」発動で、思考停止してしまう。 これじゃあ読み進められるわけがない。 ので、ちょこちょこ読みをずっと続けて、昨夜、ようやく最後までたどり着いたのだった。 あー、長かった! けど、物語のストーリーテラー的役割の人物のバックボーンを最後の最後に持ってくるのは、ちょっと反則だとおもった。
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ネット炎上案件をなんやこらと解決しようとする作品。 あの手この手で鎮火させたり飛び火させたり。 まぁこういう場合、正攻法とはいけないので、嵌め手搦め手になってしまうのが面白くもありつまらなくもあり。 続きの構想はあるのかしら。でもそんなにネタが続かなそう。
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ただ舌鋒で相手を煙に巻いたりネットテクを駆使して炎上を沈下させるコミカル痛快な話と思って読んでいたら、だんだん寂しさとか痛みとか感じるようなストーリーだった。案外イイお話。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『Thanatos』シリーズが暫く出てないな〜と思っていたら、最新刊はメディアワークス文庫だった。 基本的にこの著者は良くも悪くも『ノリ』に着いて行けるかどうかで評価が両極端に別れる作風なので、モロにそれが出ている本書はかなり読み手を選ぶ。講談社ノベルスのシリーズの方は割とマイルドなんだけどね。こっちは濃いなぁw
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【ぼくが出会ったのは、火の中でしか生きられないさだめの、奇妙な探偵たちだった――。】 サラマンドラは火の中でしか生きられない――。パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることにな...
【ぼくが出会ったのは、火の中でしか生きられないさだめの、奇妙な探偵たちだった――。】 サラマンドラは火の中でしか生きられない――。パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることになる。不用意なブログの書き込みを発端とした32万アクセスの大炎上案件解決のためにぼくが頼ったのは、インターネットよろず相談所「さらまんどら」。火の中で生きる竜「サラマンドラ」を自称する彼らは、自ら炎上に飛び込んでトラブルを解決するという。所長のオメガに仲間に引き入れられたぼくは、このトラブルの「非常識な解決」を目の当たりにする――。
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