明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業(三) の商品レビュー
内容(「BOOK」データベースより) 日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者・久馬と、役者崩れの妖美な男・艶煙の裏稼業を手伝う事となった香澄。ある日三人で酉の市に出かけると、久馬と艶煙の昔馴染の藤治郎に遭遇する。思い出話に花を咲かせる三人だったが、ふいに藤治郎が艶煙に対し「...
内容(「BOOK」データベースより) 日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者・久馬と、役者崩れの妖美な男・艶煙の裏稼業を手伝う事となった香澄。ある日三人で酉の市に出かけると、久馬と艶煙の昔馴染の藤治郎に遭遇する。思い出話に花を咲かせる三人だったが、ふいに藤治郎が艶煙に対し「まだあの男を探しているのですか?」と、意味深長な言葉を残し―。艶煙の過去を紐解く大人気明治あやかし物語第三弾!「雲外鏡の怪」「鬼火の怪」「嘆きの面の怪」三編を収録。 令和4年10月23日~24日
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にやにやできる小説というのは、いいものだ。でもほんとににやにやしてると気持ち悪いので、必死に堪えながら読んでます。あ、もちろん、にやにやシーン以外もとても面白い。大好きです。
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・この巻は全編で主役の一人である艶煙の物語。 ・雲外鏡。亡き母が混迷する夫と娘を心配して鏡を通じて娘と話す。 ・鬼火。艶煙の過去にあったできごとで行方不明の姉を探す弟の前に現れる幽霊? ・嘆き面。母の犯した罪で娘がつらい思いをしているのではないかと面にのりうつり語る。 ▼あやか...
・この巻は全編で主役の一人である艶煙の物語。 ・雲外鏡。亡き母が混迷する夫と娘を心配して鏡を通じて娘と話す。 ・鬼火。艶煙の過去にあったできごとで行方不明の姉を探す弟の前に現れる幽霊? ・嘆き面。母の犯した罪で娘がつらい思いをしているのではないかと面にのりうつり語る。 ▼あやかし新聞についての簡単なメモ 【餡】久馬いわく餡も炊けないようでは嫁に行けないらしい。 【井上香澄】お役人の娘。当時の若い娘としては珍しく小新聞の手伝いをしている。人助けボランティアの仲間。 【伊平次】縁魔座の座長。もとは見世物小屋で手妻を習っていた。 【雲外鏡】鏡の付喪神なんだとか。 【縁魔座】艶煙が世話になっていた芝居小屋。 【おいと】米問屋菱六商店の娘。女中のおさえと仲がいい。大人しすぎるとかのろまとかよく言われるが実は素晴らしい娘さん。 【お菊】藤吉(後の藤治郎)の姉。行方不明になった。姉弟揃って廻船問屋大黒屋で奉公していた。 【おさえ】米問屋菱六商店の女中。 【お妙】子どもの頃の艶煙を知っている女。縁魔座の座長の妻おふさの友人。 【おふさ】縁魔座の座長の妻。 【おみつ】藤治郎の店の向かいあたりにある甘味処小川屋の娘。香澄に餡づくりを教えてくれる。父親の言動に苦労している。 【儀兵衛】手妻を習っていた頃の伊平次の兄弟弟子。今は「天狗座」の座長。 【芝浦艶煙】怪談好きの役者。人助けの仲間。この巻で本名が芝浦縁だとわかる。《一人でないというのは、いいものですよ》第三巻p.110 【芝浦州広/くにひろ】艶煙の養い親。旗本の三男坊だが国学者として身をたてていた。妖怪などの研究を好んでいた。優しい人で、女性を助けようとして刺されて死んだ。 【定七/じょうしち】かつて人身売買にたずさわっていた悪党。芝浦州広やお菊を殺した。狂暴ではあるが所詮ちんぴら。とはいうものの艶煙にとっては仇敵と言える。 【長兵衛】甘味処小川屋の主。妻が亡くなって以来困った人になっておみつが苦労している。根はいい人らしいが? 【藤治郎】浅草あたりのどこかで丸美屋という唐物屋を営んでいる。かつて艶煙も絡んでなにやら事件のようなことがあったらしい。いずれ教えてもらえるんやろうと思われる。と思っていたらこの巻でその話があった。 【内藤久馬】与力の家の跡取りだったが明治に入って小新聞の記者になった。人助けの仲間。今は怠け者ということになっているが昔は真面目すぎて心配されるほどだった。 【内藤辰之丞】藤吉(後の藤治郎)の姉(お菊)探しを手伝ってやりその途中で艶煙と出会った。飄々とした面と厳しさをあわせ持つ感じの人物。久馬の父。
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「雲外鏡の怪」 鏡を通じて会いに来るは。 彼女は演じていたのだろうが心の何処かで彼女も母親に会いたかったろうし話したかったろうからこそ、演技に見えなかったのかもな。 不幸があまりにも大き過ぎた場合、自分の中で防衛として都合の良いように解釈してしまうのかもしれないが他人にまで迷惑を...
「雲外鏡の怪」 鏡を通じて会いに来るは。 彼女は演じていたのだろうが心の何処かで彼女も母親に会いたかったろうし話したかったろうからこそ、演技に見えなかったのかもな。 不幸があまりにも大き過ぎた場合、自分の中で防衛として都合の良いように解釈してしまうのかもしれないが他人にまで迷惑をかけるのは違うだろうに。 「鬼火の怪」 消えた姉の行方を探して。 人攫いは力のある者からしたら簡単で良い儲けになるだろうが、人を物として見ているようなうえ一人一人が商品のようで嫌な感じだな。 偶然居合わせてしまったり実態を知ってしまっただけで殺されてしまった人達を思うと、とても無念だろうしやり切れない気持ちだろうな。 「嘆きの面の怪」 人殺しになった真実は。 事実だったとしても、それが故意で行われた事なのか計画的に実行された事なのか事故だったのかによって捉え方は変わるだろうな。 言葉の綾を上手く利用したのだろうが、自分の私利私欲の為に他人の傷を態々抉り罪悪感を持たせるなど酷いにもほどがあるだろう。
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【新聞に掲載される妖怪記事には、優しさと温もりがありました――。】 日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者・久馬と、役者崩れの妖美な男・艶煙の裏稼業を手伝う事となった香澄。 ある日三人で酉の市に出かけると、久馬と艶煙の昔馴染の藤治郎に遭遇する。 思い出話に花を咲かせ...
【新聞に掲載される妖怪記事には、優しさと温もりがありました――。】 日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者・久馬と、役者崩れの妖美な男・艶煙の裏稼業を手伝う事となった香澄。 ある日三人で酉の市に出かけると、久馬と艶煙の昔馴染の藤治郎に遭遇する。 思い出話に花を咲かせる三人だったが、ふいに藤治郎が艶煙に対し「まだあの男を探しているのですか?」と、意味深長な言葉を残し――。 艶煙の過去を紐解く大人気明治あやかし物語第三弾! 「雲外鏡の怪」「鬼火の怪」「嘆きの面の怪」三編を収録。
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