アナル・アナリシス の商品レビュー
衝撃のタイトルと表紙。しかし中身は大変ハードでアイデンティティを揺さぶられる。かもしれない。 -------- 文学理論と文化批評において、アヌスがどんな役割を果たしているか、ということを説く本、らしい。 図書館にリクエストしたら買ってくれた。 受け取るときに、ちょっと照れくさか...
衝撃のタイトルと表紙。しかし中身は大変ハードでアイデンティティを揺さぶられる。かもしれない。 -------- 文学理論と文化批評において、アヌスがどんな役割を果たしているか、ということを説く本、らしい。 図書館にリクエストしたら買ってくれた。 受け取るときに、ちょっと照れくさかった。 この、照れくささ、が、「アナル・アナリシス(アナル読み)」をするときの注意事項なのだという。 いろいろな意味が隠されているアヌスに対して、みんなが理由をつけて眼をそむけようとする。 それを取り除かなくては「アナル・アナリシス」ができないという。 一方で、みんなお尻が好きだ、とも。 男性器や女性器は象徴として語られてきているのに対し、アヌスのそれは少ない。でも、それがどんなふうに描かれているかをつまびらかにしてみよう、と。 そうして大変豊富な引用と解釈により、読者はアナル読みの世界に引き込まれていく…といいたいところだが、なんとも難しい、のです。 偏執的に読むか補完的に読むか、そういうことの勉強になる本だった。男性社会から女性社会へ、などと言われる中で、こそ、アナル読みが役立つのだ、とわかったようなことを書いておくが、やっぱよくわかんないかな…。
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