貴族と奴隷 の商品レビュー
限りなく現実味のないフィクションなのにも関わらず、山田悠介の本はいつも面白くて魅力的。やっぱり題材はスタンフォード大学の実験なのか。既に証明されたことだけれど、人の精神は簡単に壊れてしまうものなんだなあ。役割を与えられると人は率先して成そうとする、それは場合によっては善くない結果...
限りなく現実味のないフィクションなのにも関わらず、山田悠介の本はいつも面白くて魅力的。やっぱり題材はスタンフォード大学の実験なのか。既に証明されたことだけれど、人の精神は簡単に壊れてしまうものなんだなあ。役割を与えられると人は率先して成そうとする、それは場合によっては善くない結果をもたらしてしまう。個人として正しくても集団としてはどうなのだろう。自分が正しいのか、善いのかなんてどれだけ冷静でも完璧な判断をするのはきっと難しい。
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山田さんの作品っぽさ!! ちょっと皮肉ってる人間の見たくない心理的なとこもある気もして。。人間ってそうだよなーって思う けど、言葉は優しい。。
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山田悠介『貴族と奴隷』は、極端な制度を通して人間の本質を静かに、しかし容赦なく炙り出す作品だ。物語は一見すると残酷で理不尽だが、その不条理さこそが、現実社会に潜む権力構造や集団心理の縮図として強い説得力を放っている。 「立場」が人をどう変えるのか、「与えられた役割」に人はどこまで従ってしまうのか――その問いは読者自身の内面にまで踏み込み、決して他人事として読み流すことを許さない。 簡潔で読みやすい文章の裏には、暴力や支配の恐ろしさだけでなく、弱さゆえに加害にも被害にもなりうる人間の姿が重く横たわっている。登場人物たちの選択は必ずしも英雄的ではないが、だからこそリアルで、胸に残る。 読み終えた後に残るのは爽快感ではなく、むしろ沈黙に近い余韻だ。しかしその余韻こそが、この作品の価値を雄弁に物語っている。 『貴族と奴隷』は、単なるショッキングな物語ではない。社会の中で無意識に受け入れている「上下」や「支配」を問い直し、人間の弱さと危うさを真正面から見据えさせる、重く、そして意義深い一冊である。 パイセン本。
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攫われた中学生数十人が「貴族」と「奴隷」分けられ、集団生活をする物語。言われてやってるはずなのに貴族になりきって奴隷を虐待してしまうあたり、映画「es エス」(同じようなテーマで看守と囚人に分かれる)と似た結末になるだろうと思って読んだものの、全く違っていて、かつ意外性もあっていい終わり方だったと思う。ただ、主人公が盲目ということで、目が見えない人なりの描写で話が進むので若干ながら場面の光景がイメージしづらいというか、深みがあまりなく、悪い意味でも一気読み出来てしまった。
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短くて読みやすいけど、長くなっても良いから全部書いて欲しかった。個人的にはモヤモヤが残った。だけど、続きが気になる!でサクサク読めました。もし続編出たら買います。モヤモヤが残ったので星3で。
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中学生だからこそ、こういう展開になったんだろうなと思う。 高校生ならもう少し先を予想するはずだし、大麻だって知っている人が多いのではないかと。それにしても年に四度もこのような実験をするなんて……実験ではなく一部の大人による娯楽なのではと勘繰らざるを得ない。 (登録が文庫しかなかったので文庫だけど、読んだのはソフトカバー)
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もう題名から怖さしか感じない。最初の30ページぐらいは平和でほのぼのとした内容なのに、後半へ進めば進むほど怖さが増していきました。本当に読む手が止まりませんでした。
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誰でも心の中に闇を抱えていてそれを気づかれないように生きているのだろうなと思った。貴族と奴隷という役割を与えられただけで人の憎悪が掻き立てられるのは本当に怖いなと思った。ふと今のロシアとウクライナの戦争が思い浮かんだ。
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人間が1番怖いですね。 特別犯罪を犯したわけでもない学生達を実験対象にする点が、すっごく理不尽です(いや、若干例外もいましたけど)。 後書きにちょっぴりじーんときました。 それにしても、なんだか消化不良です。 設定もストーリーも面白いんですが、細かい描写や1番知りたかったポイントも知れずに終わっちゃいました。 オチもぼんやり読めましたし、未解決という事がモヤモヤ要素かも…。
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小学生の頃よく読んでいた山田悠介さんの本。 こういうグロい、狂気じみたやつが読みたくて読んだので満足。
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