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勉強法 の商品レビュー

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20件のお客様レビュー

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2018/10/25

 タイトルの情報分析とは何かというのは前半部分で、後半は基礎教養の付け方について書かれている。  前半のインテリジェンスの捉え方は、著者の本を何冊か読んでいたら分かる通りだが、所々現代の政治情勢が書かれていて、私は無勉強で分かりにくかった。  私はこの本は前半部分は大して読むとこ...

 タイトルの情報分析とは何かというのは前半部分で、後半は基礎教養の付け方について書かれている。  前半のインテリジェンスの捉え方は、著者の本を何冊か読んでいたら分かる通りだが、所々現代の政治情勢が書かれていて、私は無勉強で分かりにくかった。  私はこの本は前半部分は大して読むところがないだろうと思っていた。後半の勉強法の所でキンドルについての記述が2ページほどあったので買ったのだ。著者はキンドルは2冊目を入れて、1冊目は紙の本を買うべきだと言っている。これには最近の私の考えとは合わない。私は本に書き込みをしなくなったので、紙である必要はあまりないのだ。キンドルでもアンダーラインは引けるし、ハイライトにして読書ノートに貼ることもできる。なので1冊目はKindleで、2冊目は紙で読むのが最近の私の読書法だ。  その他の基礎教養の付け方については、前半同様他の著者の本を読んでいたら見たことあるものばかりだ。いつも通り数学を大事にしている。英語などは著者の方法で学ぼうかなとも思う。

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2018/10/21

佐藤優が、講義の内容をまとめたもの。内容が濃く、よく学生の中にこのような高度な勉強法を一生懸命実践している者がいるものだ、と感心してしまう。勉強になった。 「イスラム教原理主義過激派は、アッラーは一つなので、それに対応して地上においてもたった一つのイスラム法によって統治がなされ...

佐藤優が、講義の内容をまとめたもの。内容が濃く、よく学生の中にこのような高度な勉強法を一生懸命実践している者がいるものだ、と感心してしまう。勉強になった。 「イスラム教原理主義過激派は、アッラーは一つなので、それに対応して地上においてもたった一つのイスラム法によって統治がなされ、全世界を単一のイスラム帝国が支配すべきだと考える。そして、この目的を達成するためには暴力やテロに訴えることも躊躇しない、というのがイスラム国(IS)やアルカイダなど、過激派の特徴だ」p18 「ISにとって最大の標的は米国だが、欧州の方が難民などの形で入り込むのはずっと容易だ」p21 「サイクス・ピコ秘密協定(1916)に基づいて、欧米の都合で中東の宗教、歴史、地理、部族の分布などと無関係に国境が引かれ、建設された国家が機能不全を起こしていることが原因で、その結果、ISが生まれたのである」p22 「日本と韓国、日本と中国の間で客観的な歴史観を持てばいい、という意見が聞かれるようになっています。これは歴史を知らない人の言い方です」p27 「ローエンタールやアメリカ陸海軍のリーダーシップなどは、まさに小説を読まない官僚型の人たちに向けたリーダーシップ用のマニュアルです。インテリジェンスをテクニック(技術)として見る、典型的なアメリカの考え方です。これに対して、イギリス、ロシア、イスラエル、その他のヨーロッパ諸国は、基本的にインテリジェンスはアート(芸術)と見ています。訓練をすれば誰にでもできるというものではない。訓練をしてなれるのはテクニカルスタッフのレベルで、高度な分析官、あるいは高度な情報収集や情報収集者を運営するインテリジェンスオフィサーには、特別な才能が必要であると考えています」p28 「日本においても、創価学会員に対して、情報機関は職務の本能として警戒します。ぎりぎりのところに来た場合、彼は創価学会と日本政府のどちらに向くのかと警戒する。裏を返すと、こうした二重忠誠を問われない宗教は、宗教としてはほとんど形骸化している」p31 「プーチンは「元インテリジェンスオフィサーという言葉は存在しない」ということをよく口にしています。要するに、国のために働きたいと情報機関の組織に入ったなら、その人間は組織をたとえ離れても、一生国家のため、インテリジェンス機関のために尽くすものであるという考え方の持ち主です」p38 「(インテリジェンス分析)合理的に説明できないときは、知識が不足しているか、切り口を間違えているか、その両方か。そのいずれかと考えるべきでしょう」p52 「戦前の日本は大変な情報大国でした。トップはイギリスでしたが、戦前の二番目は、私はソ連だったと思っています。三番目が、実は日本。現在も、インテリジェンス能力がいちばん高いのはイギリスです。その次はイスラエルでしょう。三番目はロシア。アメリカは軍事力で圧倒していますから、情報が不正確でも負けない。そうすると、アメリカという国家にとってインテリジェンスは、死活的に重要な問題でないことになります」p100 「(ホガースの風刺画)ビールは金持ちが飲むもの。ジンは貧乏人が飲むもの」p136 「教養をつけるためにマニュアル的にできることはありません。マニュアル的なものは教養とは結びつきません」p196

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2018/09/17

佐藤優氏の著作は結構読んでいる積もりだが、自分の中で読了後不完全燃焼的なものが多い。特に題名と、内容が必ずしも一致しないものが多いように思う。ただ、何度も裏切られながらも、また手が出てしまうのが氏の不思議な魅力でもある。 「勉強法」は、「わたしの外国語学習法」と同じく、「法」で...

佐藤優氏の著作は結構読んでいる積もりだが、自分の中で読了後不完全燃焼的なものが多い。特に題名と、内容が必ずしも一致しないものが多いように思う。ただ、何度も裏切られながらも、また手が出てしまうのが氏の不思議な魅力でもある。 「勉強法」は、「わたしの外国語学習法」と同じく、「法」ではない。How–To部分は殆ど無い。 他の著作と同様ロシアン・インテリジェンスについての内容が主体となるが、日本における一般的な学習経験しかない者にとっては、たとえ書かれている内容が全くデタラメであったとしても、それを判断出来ないであろう。 また、この本は講演で話した内容をそのまま書き起こしたものだから、文章としては分かりにくい。著者の頭の中での展開が、必ずしも文章となっていないので、彼と同じ思考回路と知識を持っていない限り、納得しながら読み進めるのは難しいと思う。 例えば、山本七平についての記述において、「神学的なところで基礎知識が欠けていて」とするとのはどうしてなのかを説明してもらいたい。YHWHについても、表記がどう間違っていて、何故「ヘブライ語の教科書の最初の5ページも読んでいない」とされるのかについて十分分かりやすい説明とは言えない。挙げ句の果てに、「総合知による裏付けはありません」とか「総合知を無視する。そうした教養に欠ける議論」となるのかについても丁寧な説明はないので、著者自身が、山本七平氏に対してバイアスをもった見方を持っているとされてもしょうがない様に思える。 勿論佐藤氏からすれば、「私の著作を正しく理解するためには、最低限の教養を取得しておいて下さい」となるのかもしれませんが、、、、正直言って自分が彼の理論展開をフォローで出来る様になるには、まだ暫くかかりそうです。

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2018/06/25

氾濫する情報を分析し,自分の中で整理整頓するために必要な土壌をどのように構築するか,に主眼が置かれる.決して整理整頓するための方法論ではなく,その方法論を獲得するために必要な土台の提示である.何事も一足飛びにできる訳ではなく,日頃の小さな積み重ねであることが理解できる.

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2018/05/17

大学やカルチャーセンターなどでの講義・講演のいくつかを書き起こしてまとめたもの。 それにしてはある程度網羅的で、かつ章と章に繋がりが見られるのは、ひとえに編集者の力量だろうと思う。 あるいは、予め書籍化することを合意した上で、編集者が一年くらいついて回って、方々の講演内容について...

大学やカルチャーセンターなどでの講義・講演のいくつかを書き起こしてまとめたもの。 それにしてはある程度網羅的で、かつ章と章に繋がりが見られるのは、ひとえに編集者の力量だろうと思う。 あるいは、予め書籍化することを合意した上で、編集者が一年くらいついて回って、方々の講演内容についてもプランニングしたり口を出したりしたのだろうか。 端々に著者の危機意識の現れが感じられる。 まえがきのパリ同時多発テロからあとがきの安全保障関連法案までそれは貫かれているが、起きている事象それ自体に加え、それを取り巻く政治や言論の側にも、強くそれを感じているようだ。 政治家も官僚もマスコミも知識人にも、ベースとなる史実や背景が共有されていないので、どうも議論が上滑りになっているし、その結果、世論も施策も明後日の方向に向かっているように、著者には見えている。 では、どうすべきか。 ということで、もっと教養を持ちましょうという話になるのだが、ことはそんな簡単ではない。 一つは「教養」を身につけるにもその前提となる受け皿が必要だが、結構それが欠けている人が多いということ。 もう一つは、「教養講座」を開いている著者がこれを言うのも矛盾するが、「教養」を蓄えるためのマニュアルなどない、ということだ。 前者については、中等教育終了時点(高校卒業時点)の知識は受け皿としてまんべんなく持っていてしかるべきだというのが著者の意見だ。 中等教育の基礎体力が国家のレベルを決める、と主張するだけあって要求レベルは高い。 とはいえ、著者自身は「詰め込み」が悪だとも「ゆとり」がだめだとも言わない。諸外国の例を多く引くが、その中でもロシアとイギリスというその両極端の事例に触れるのも、どちらにも国家としてそうする理由・狙いがはっきりと理解できるからだろう。 高等教育の話にはなるが、大学の設置ひとつとっても利権団体の意向がまずあったり、あるいは文部官僚自身の天下り先が確保される大学・学部の認可が優先されたり、歴史教科書に至っては、周辺諸国を刺激しないことが第一義にあるようにしか見えない状況である。 長年、各々の国家がそれぞれの生存をかけて諜報活動を行っている現場に居た著者からすれば、国家観も国家戦略も、そのかけらすら感じない教育というのは、良し悪しは別にして信じられない、といったところか。 無論、国家によって牢獄に繋がれた経験のある著者である。それがあるべきだとかそれが正しいなどとは言わない。 ただ、中立な歴史などあり得ない。イギリスは大英帝国を、ロシアは大国であったソ連を、自身の歴史として教えている。国家とはそういうものだ、と言うのみである。 そういったものの不在と、大学受験の選抜法自体が中等教育の現場の形を決定づけてしまっている弊害が何度と無く書かれる。 今の受験制度に対応した効率の良い勉強をした人ほど知識に凸凹があり、その欠けている部分が決定的なものになっているケースがままあるわけである。 端的に私立文系の大学受験をすることを前提に高校入学早々に数学を捨てた人は、難しいんじゃないか、とかなりはっきり言っている。 そこでやり直しの勧め。 具体的な勉強法は、『読書の技法』に書かれていたことと重なる部分が多い。 矛盾するようだが人気予備校講師の手による受験参考書・問題集の利用が謳われる。 以前『読書の技法』の書評で、実際にそこまで取り組む人がどれほどいるだろうか、という主旨のことを書いたのだが、著者もそのあたりは気になっていたのだと思う。教養を身につけたいと思っている人に高校や中学の勉強からやり直せ、と言うのだから。 そこで本書では「プライドを一度括弧の中にいれて」とうまいことを言っている。 それから自分の欠損を記した「秘密のノート」を作る提案も。 そういった遠回りなことを勧めているからかもしれない。カルチャーセンターの主要顧客であるからして直接的には語っていないが、著者は団塊の世代はもう救いようがない、と考えているように見える。 戦中派は常に死と隣り合わせの状況で知識を吸収しているのでそれが血肉となっているとか、大学紛争以降日本の高等教育は崩壊したとか、二十代・三十代前半の方は数学をやり直してみたら良いとか。 ここで言われてないことをつなぎ合わせれば、そう読めてしまう。 いや、極論を言うと団塊の世代だけでなくそのジュニア世代たるロスジェネあたりまでまとめて用済み、の姿勢だろうか。 なお、全編を通してアメリカのことはほとんど書いていない。 著者自身に訪米経験がなく、また前科者であるので今後もその機会がないだろうことは要因の一つではあろう。 ただ、こういった教養的なものがまるっと欠落しているこの人工的な国家については、そもそも著者の関心外なのだろうと思う。

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2018/05/13

前半は収集した情報を知識でどのように結びつけて、正確かつ深く理解するかを諜報機関の実例を挙げて論述。後半ではその知識と思考力をどのようにして得るかを教材まで挙げて具体的に説明してます。これぞまさしく「リベラルアーツ」、とても勉強になりました。

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2018/05/03

この著者の本は、読書モノ、インテリジェンスモノ、教養モノと読んでいるが何も難解。特に世界情勢のところでいつもつまづく。それでも新著が出るとつい手に取ってしまうのは何故だろう?

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2018/04/19

他の本と同じようなことが書いてあって新鮮な学びは特にないとわかっていても文体がかっこいいから買ってしまう私のような人間が本当のファンだといえるのではないだろうか? 著者のいう教養というものがなんなのかよくわからない。この本で著者は一言でいえばまずは高校卒業程度までの各教科の勉強を...

他の本と同じようなことが書いてあって新鮮な学びは特にないとわかっていても文体がかっこいいから買ってしまう私のような人間が本当のファンだといえるのではないだろうか? 著者のいう教養というものがなんなのかよくわからない。この本で著者は一言でいえばまずは高校卒業程度までの各教科の勉強を徹底することを勧めている。しかし、そう闇雲に平均的に勉強したところで、教養が得られるのだろうか? 自分はそこが著者と考えが違って、まずは得意分野を引っ張り上げて伸ばすこと、そして山がなだらかに稜線を作るように周辺の分野を強化してゆくこと、これが教養を形成する方法だと思っている。むしろ稜線さえ作れず高層ビルみたいに得意分野(得てして経済学か情報工学)でしかものを語れない人は、著者の方法がよいのか自分の方法がよいのか?そこは考えどころではあるねー。

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2018/04/17

今月の4冊目。今年の8冊目。 今のうちに勉強したいとおもい、ふと目に止まったので。とりあえず、語学を学習しようかなと思います。

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2018/04/13

2016年 危機を覆す情報分析の増補版 インテリジェンスの世界では、「悲観論じゃとは、常用に通暁した楽観論者のことをいう」 知っていることと知らないことを分けるのは、インテリジェンスの技法の中でも非常に重要なことなのです 白水社 CDエクスプレス古典ギリシャ語 スンニ派 ...

2016年 危機を覆す情報分析の増補版 インテリジェンスの世界では、「悲観論じゃとは、常用に通暁した楽観論者のことをいう」 知っていることと知らないことを分けるのは、インテリジェンスの技法の中でも非常に重要なことなのです 白水社 CDエクスプレス古典ギリシャ語 スンニ派 4つの法学派  ハナフィー法学派 トルコ  シャーフィイー法学派 インドネシア、北コーカサス  マーリキ法学派 マグレブ、モロッコ、エジブト  ハンバリー派 原理主義 コーランとムハンマド言行録の2つしかイスラムの法源として認めません  ハンバリーから生まれてきたのがワッハーブ派 サウジアラビアの国教 ワッハーブの中の過激派がアル=カーイダ 二重忠誠 カトリック(バチカン)と国 公認会計士 国際基準になると、企業会計は英語で作成しないとならなくなる インド人 税理士のほうが有利 謀略とは、実力以上の力をもっていると誤認させること 芳沢光雄 ブルーバックス 高校と中学の数学 歴史は同じ形では反復されない。しかし構造は似た形でで反復される 放送大学 隈部正博 新訂初歩からの数学 中央公論 世界の名著、日本の名著、世界の文学、日本の文学 駿台文庫 システム英単語、システム英語basic 記憶すべき最低限の単語数6000 青山学院 メソジスト 明治学院 プロテスタント(カルバン、長老派) 日本でカルバン派の影響が強いのは、東京神学大学 これは関東地方の神学部を全部合同して作った ICUの横にある メソジスト派の神学校 関西学院大学神学部 会衆派 同志社 カルバン派とメソジスト派の両方の流れの人がいる

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