ヒプノシス全作品集 の商品レビュー

オーブリー・パウエル(著者),迫田はつみ(訳者)

2021/05/30

彼らの有名な作品の多くはタイトルも文章もなく、そのことが殆どのレコード会社の呪いの対象となった。ヒプノシスは広告と芸術はベッドを共にすることはない、と考えていた。
彼らのアルバム・カヴァーは常に、自らを語るものだった。11

私達は、アートワークの価格を他のスタジオに仕事を奪われないように低価格（200ポンド）に設定して見積りを出していた。
それを、顧客（スウィートのマネージャー）にたいして「いくら支払いたいのか言ってくれ」と主張したらどうかと実験的にやってみた。
顧客は「そっちの料金はいくらなんだ？」と尋ねた。
私は毅然として「というより、そちらはいくら払う気があるんだ？」。私がそう言い続けると、とうとう彼はこう言った「800ポンド（+経費）くらいだ」。
その日から私達の金回りは変わった。20

最高のアートワークを作るためには様々な意味で小競り合いをするのはいいことだった。 21