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おじ様と私 の商品レビュー

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2019/10/27

川端康成のよく言われる鋭く怖い眼とは反した おじ様の優しさのこもったエピソードに 心が温かくなりました。 特に作者が伝えたかった食事だけでなく 病院の一室や胸像のお話にも川端康成らしさが 滲みでていてクスッとなりました。 数年間、忙しさにかまけて趣味の本を読んでいま...

川端康成のよく言われる鋭く怖い眼とは反した おじ様の優しさのこもったエピソードに 心が温かくなりました。 特に作者が伝えたかった食事だけでなく 病院の一室や胸像のお話にも川端康成らしさが 滲みでていてクスッとなりました。 数年間、忙しさにかまけて趣味の本を読んでいませんでした。 ようやく一区切りつき、ほぼ毎日のように通り過ぎる母校を思い返して文豪の作品をよく読んでいたと思い出しました。 実は母校の校歌はかの室生犀星が作詞作曲したという縁から文豪への興味からよく読書するようになりました。 その中でも川端康成の「伊豆の踊子」の人間性や今にも面前に現れそうな風景描写への当時の感動は今でも忘れられません。 そういう訳で一番好きだった川端康成はどのような方だったのか、世間的にどう捉えられているのか気になり本書を読みました。 貴重なお話を読むことができ満足です。 したためてくださった阪本昭子様に感謝を。

Posted byブクログ