ソラタとヒナタ ともだちのつくりかた の商品レビュー
くまのソラタときつねのヒナタが友達になって、森で暮らすお話。大好きなともだちがいるっていいな、おたがいを大切に思い合えるっていいなと思える、温かい作品だった。 「きみがすきだから、いっしょにあそびたいんだって、すなおにいえばいいんだよ。」 「そんなの、もっとむずかしい…」 ソ...
くまのソラタときつねのヒナタが友達になって、森で暮らすお話。大好きなともだちがいるっていいな、おたがいを大切に思い合えるっていいなと思える、温かい作品だった。 「きみがすきだから、いっしょにあそびたいんだって、すなおにいえばいいんだよ。」 「そんなの、もっとむずかしい…」 ソラタと友達になりたいヒナタが、なかなか素直に遊ぼうと言えないところとか、ソラタに好かれようと白ぎつねになろうとしているところとか、すごく愛らしい。 誕生日を迎えるヒナタのためにバースデーケーキと人形を作るソラタ。マグカップを割ってしまって悲しむソラタのために素敵な「昨日の自分宛の手紙」を書かせるヒナタ。二匹ともが友達思いで、一生懸命で、好きにならずにはいられない。 ソラタが「この森にやってくるまえのソラタへ」という手紙を書いて、もし時が戻ってもまたヒナタに会いたいという気持ちを表すラストは、特に温かくて大好きなシーン。読んでいて、たえず、美しいものにふれている感覚があった。
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『はりねずみのルーチカ』『りりかさんのぬいぐるみ診療所』を読んできて、かんのゆうこさんの作品が好きになり、こちらのシリーズも読んでみることに! 優しいくまのソラタときつねのヒナタ。ふたりは仲良し! 1つだけ言わせてもらえれば、ベランダの窓枠にいたちいさなさなぎのところ。絵をモンシロチョウではなくさなぎにしてほしかった……次ページで蝶が飛んでいるからさぁ……。
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