ジョルジュ・フランソワ花の教科書 Mon etude de fleurs の商品レビュー
フランスを代表するフローリスト、ジョルジュ・フランソワ。1942年パリ生まれ。パリ、モンパルナスにブティックを持っている。「枯れることのない発想、精力的な創作意欲、確固たる作品の世界観」というフローリストにかかせない資質を持つ。 活けられた花を見ながら、「色彩の深み」を感じる。花...
フランスを代表するフローリスト、ジョルジュ・フランソワ。1942年パリ生まれ。パリ、モンパルナスにブティックを持っている。「枯れることのない発想、精力的な創作意欲、確固たる作品の世界観」というフローリストにかかせない資質を持つ。 活けられた花を見ながら、「色彩の深み」を感じる。花は立体的であるがゆえに、光と影がありそれをうまくとらえる。花と葉の色に対する配置の巧みさ。背景にマッチさせ、花瓶の選び方のセンス、つまりコンポジションのよさ。空間の中に花の美を作り上げる。 フランス人の持つはっきりとした色彩ではなく、日本人が好むようなパステルや野の自然が組み合わさって、温かみと優しさが感じられる。東信のドギツイ、アートとしての花ではない。 シャンペトルスタイル。野原に咲いた花を無秩序に投げ入れるやり方をさらに洗練させる。すみれとかシクラメンを花材として選ぶ。フランスの人たちは、花に香りを求めるという。バレンタインは、香りのあるバラを選び、5月1日はスズランの花を贈る。母の日には、ローズジャルダン、香りの強いガーデンローズと香りのある芍薬をおくる。クリスマスには、エッセンシャルオイルに使われるもみの木を。花とは、香りで楽しみ、目で楽しむ。 ジョルジュ・フランソワは、葉物、グリーンをうまく使う。ボケやスモモ、ツタ、ハゴロモジャスミン、ジャポネスクな花の枝を使い、グリーンでドラマチックな動的な演出をする。フランスでは、フィヤージュ、つまり葉っぱ屋さんの専門店がある。グリーンがあって花は成り立つ。 一番感心したのは、ポタジュのコンポジションだ。ポタジュとは、野菜畑の意味。ニンジン、ネギ、アカダイコン、カリフラワーを素材として使う。野菜を組み合わせることで、花の持つ力を感じさせる。おもしろい。野菜は、食べるだけでなく、飾ることもできるのだ。花は心のご馳走だと思ったが、その中に野菜やフルーツが入ってもいいなぁ。自然をいけるとは、そういう世界を作り上げることだ。高田賢三の家でいける花も素敵だ。 ジョルジュ・フランソワの花を見ながら、日本テイストが入っているので、なぜだろうと思ったら、奥さんが八王子出身の日本人だという。なるほど、納得した。
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1つの花束を作るのにとても贅沢に どっさりとお花を使っています。 目の保養になりました。 表紙はよく見ると小さいニンジンが 使われていて、裏表紙ではネギが 使われています(´艸`*)
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