スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン の商品レビュー
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オラファー・エリアソンのスタジオ90名が毎日のランチで食べているレシピ。どれも美味しそう。日本人アーティストでフード・アクティビストの岩間朝子さんが最初のシェフとして関わっていることもあって、味噌や納豆、おむすびなど日本食も多く出てくる。分量が60人前だったりするのはご愛嬌。 レ...
オラファー・エリアソンのスタジオ90名が毎日のランチで食べているレシピ。どれも美味しそう。日本人アーティストでフード・アクティビストの岩間朝子さんが最初のシェフとして関わっていることもあって、味噌や納豆、おむすびなど日本食も多く出てくる。分量が60人前だったりするのはご愛嬌。 レシピと並行して、食べるという営みとスタジオの様々な活動との関係について、あるいは食という行為のより根元的な意味について問うコラムや、古今東西の文献からの引用が並ぶ。 断章のようにも読める様々なフラグメントが、むしろだからこそ、ほかならぬエリアソン・スタジオの雰囲気を生き生きと伝えてくれるように感じるのは、それが食事時のリラックスしたおしゃべりのようであり、共食に招かれたような感じがするからだろう。 ラテン語で「ともにパンを食べる」を意味する「クム・パニス cum panis」が「仲間 コンパニオン」の語源であるという(p.82)。キッチンはコンパニオンの空間なのだ。
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