ヴォブルン風オムレツ コストラーニ・デジェー短篇集 の商品レビュー
未知谷という出版社の本は何冊か読んだが、満足度がいつも高い。この本も「デュラスの愛人」みたいな表紙、変なの、というふざけている理由から手に取り、やっぱりとても良かった。 セルビア生まれの作者。とてもみずみずしい作品ばかり。同じく未知谷から出ていたイレーヌ・ネミロフスキーを思い出し...
未知谷という出版社の本は何冊か読んだが、満足度がいつも高い。この本も「デュラスの愛人」みたいな表紙、変なの、というふざけている理由から手に取り、やっぱりとても良かった。 セルビア生まれの作者。とてもみずみずしい作品ばかり。同じく未知谷から出ていたイレーヌ・ネミロフスキーを思い出したが、彼女程激情的に身を削る風ではなく、ごく普通の日常の出来事をユーモア多め涙多め、人間として産まれたからには喜怒哀楽をちゃんと認めて消化しなきゃね、という何か大きな力を感じる。1900ー30位に書かれた作品。良書。
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