AIの遺電子 RED QUEEN(01) の商品レビュー
週チャンから別冊に代わっての初単行本。AIとヒトとのかかわり方はそのままに、ストーリーを少し重めに。 相変わらず色々考えさせられるお話しです。
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巻末収録の押井守監督との対談の中から… 山田「(略)物語は昔から、現実を肯定したり、理解したりするツールとしての役割を持っていたと思うんですが、その役割の人気がなくなっている感じがするですね。現実との距離じゃなくて、心地良い嘘であれば良し、みたいな。単なる快楽の方に行っちゃってる...
巻末収録の押井守監督との対談の中から… 山田「(略)物語は昔から、現実を肯定したり、理解したりするツールとしての役割を持っていたと思うんですが、その役割の人気がなくなっている感じがするですね。現実との距離じゃなくて、心地良い嘘であれば良し、みたいな。単なる快楽の方に行っちゃってるような気がしています。」 押井「うん。消費財になっちゃったっていう。現実も、既に二次的現実の方が日常に占める割合が圧倒的に増えてきているんだ。基本的に伝達された現実で、自分の直接知り得る範囲は逆にどんどん狭くなっていってる。そういう意味では現実の値打ちが下がったっていうのは、たぶんその通り。(略)」 物凄い読み応えがある。特に、西洋人は一神主義で、魂が宿るのは人間だけ、と言う発想しかないから、日本の「物にも魂が宿っている」「猫にも犬にも当たり前に魂がある」「付喪神を普通に理解できる」と言う下りは非常に興味深かった。
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『私のようなタイプのAIは情報処理のありようがあまりに人間に近い。私を道具として扱うことは、人間の価値観や尊厳に悪影響を与えると懸念しています』 AIの遺電子世界の超AI誕生の経緯は大変SF的で興奮しました。 物語は須藤の、母の人格コピー探しの旅編に突入。前作よりも物語的にハ...
『私のようなタイプのAIは情報処理のありようがあまりに人間に近い。私を道具として扱うことは、人間の価値観や尊厳に悪影響を与えると懸念しています』 AIの遺電子世界の超AI誕生の経緯は大変SF的で興奮しました。 物語は須藤の、母の人格コピー探しの旅編に突入。前作よりも物語的にハードです。人もヒューマノイドもガンガン殺されます。 マンガとしては前作の方が好きだった。 でも母を探して旅をする須藤の今後は大変気になります。 巻末に押井守との対談あり。
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