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豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 の商品レビュー

3.4

39件のお客様レビュー

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2018/06/02

倉知さんの作品を久々に読んだ。 ちょっとおかしい事件が並んだ短編集。 うーん最初の「変奏曲・ABCの殺人」と…あとこれはミステリかどうかわからんけど「社内偏愛」がわりと好き。 そして猫丸先輩お久しぶりです!

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2018/06/01

バラエティに富んだ短編集。猫丸先輩も一作あり。 ミステリは薄めだがまったり楽しめる。 ベストは「社内偏愛」と「夜を見る猫」。

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2018/05/29

色んなタイプの作品があって楽しかった。 猫丸先輩も出てきたし。 猫丸先輩の、その姿ははまりすぎてて大笑い。

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2018/05/19

ユニークなタイトルに惹かれて、初読みの作家さん。 短編が6本。 ショートショート風のオチがあったり、SF風味だったり、語り口がバカミス風のものがあったり、楽しく読める。 謎解きやトリックの他に、ちょっとひやりとする人間の怖さとか、未来に対する警鐘や、過去や現在における、この国の“...

ユニークなタイトルに惹かれて、初読みの作家さん。 短編が6本。 ショートショート風のオチがあったり、SF風味だったり、語り口がバカミス風のものがあったり、楽しく読める。 謎解きやトリックの他に、ちょっとひやりとする人間の怖さとか、未来に対する警鐘や、過去や現在における、この国の“ちょっと変だよ”という主張、社会問題などが、どの作品にも織り込まれている。 『変奏曲・ABCの殺人』 心の中に秘めたる殺人願望… この“変奏曲”は笑うところなのか…? クリスティも嘆くわ~ 『社内偏愛』 ワタシニモ カンジョウ トイウモノガ アリマス 『薬味と甘味の殺人現場』 犯人の見当はついたが、容疑者はなぜ、そんな余計なことを?奇妙な死体に警察官は悩む。 『夜を見る猫』 猫には人に見えないものが見える? しかし、人間は枯れ尾花の正体を看破る。 どこかにありそうで怖い。 『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』 風船に爆弾つけて飛ばすとか、本気で考えていたから、この国。 『猫丸先輩の出張』 5年間かけて開発された新素材。 研究所から本社へデータを持ちこむのは手渡しが一番安全、と、浜岡がその任に当たるが… なぜか、奇人変人の先輩がそこにいた。

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2018/05/08

初めての作家さん。もう少し早く出会えたら... かなり突飛な設定のミステリ。 表題からして、ハチャメチャな笑えるミステリを想像したが、そのとおりの内容でした。 設定は突飛だが、「謎」は普通かな。破綻はしていないが、ちょっと強引かも。 気軽に読めるミステリとしてはお勧め。

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2018/05/05

2018年51冊目。なかなか曲者揃いの短編集。⌈社内偏愛⌋近未来にありそうな設定からの笑えるオチが痛快。⌈夜を見る猫⌋一点勝負だけど、思考の道筋がしっかり描写されているのがポイント高い。読めば猫をモフりたくなること間違いなし。表題作は期待したほどではなかったかな。

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2018/04/23

さすがの猫丸先輩に敬意を表して星4つ。 他は星3つ未満と感じた作品もあり、ちょっと不満。 ただ、 「夜を見る猫」のおばあちゃんの静岡弁が優しくて泣きそうになった。 寡作で知られる作家さんだが、ここのところ立て続けに出版されて、ファンとしてはうれしい限り。

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2018/04/16

ノンシリーズの短篇5作に、猫丸先輩シリーズの新作1作を加えた作品集。 大好きな作家さんなので期待して読んだが、予想に反して出来がイマイチだった。全くミステリじゃないのが数篇あったし、ミステリにしても「あれれ、これで終わり?」と拍子抜けした作品ばかり。表題作も空前絶後のトリックかと...

ノンシリーズの短篇5作に、猫丸先輩シリーズの新作1作を加えた作品集。 大好きな作家さんなので期待して読んだが、予想に反して出来がイマイチだった。全くミステリじゃないのが数篇あったし、ミステリにしても「あれれ、これで終わり?」と拍子抜けした作品ばかり。表題作も空前絶後のトリックかと思ったら、実は・・・。 唯一、巻末の猫丸先輩だけが面白かった。ただこれも、いつものシリーズよりは推理に念が入っていて、ガチの本格ミステリっぽくなっていたのが若干違和感があった。トータルで、残念だけど著者の単行本の中では下位の部類だと思う。

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2018/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 寡作家の倉知淳さんにしては、前作から1年も経っていない、奇跡的に早い新刊である。全6編の初出時期は、2011年から2017年までばらけている。単行本1冊分の短編が揃ったのが、たまたま今だったわけである。  表題作始め、この方らしさは随所に感じるものの、ややインパクト不足かなあというのが正直な感想である。各編の完成度にもばらつきがある。  「変奏曲・ABCの殺人」。本格の定番テーマを扱った短い作品だが、ブラックジョークと呼ぶべきかパロディと呼ぶべきか。何だよそのオチは…。  本作中最もミステリーらしくない「社内偏愛」。AIが脚光を浴びるこのご時世。いずれこんなことも実現するかもしれない。しかし、AIも万能ではなかったというお話。社会派作品と言えなくもないが、素直に苦笑いをしておこう。  「薬味と甘味の殺人現場」。これも本格の定番テーマなのだが、このテーマでここまで出来が悪いのを読んだことがない。あまりにも被害者が浮かばれず、涙を誘うだろう。これって笑うべきなのか? 出来の悪さは意図的なのだろう。  「夜を見る猫」。田舎の祖母宅で、猫が見ていたものは何か? どちらかといえばサイコホラーっぽいか。今一かなあと思ったら、動機の面が実に現代的。現実にもニュースになっているし、考えさせられるのだった。またまた社会派か。  表題作「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」。現場にあるのは、頭から血を流した死体と、砕けた豆腐。ということは…。詳細は伏せるが、時代背景が大きな意味を持つとだけ書いておこう。有耶無耶に葬り去られるのだろうなあ…。  「猫丸先輩の出張」。あの猫丸先輩が久々の登場だが、この人変わっていない。内容は極めてロジカルで反論の余地もないが、ロジカルすぎて猫丸先輩シリーズらしくないというか。ただし、背景に目を向けると、これも社会派かもしれない。  次の新刊はいつだろう。やっぱり、倉知作品を読めるのは嬉しい。

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