快読シェイクスピア の商品レビュー
河合隼雄さんと、松岡和子さんのシェイクスピアの戯曲を読み、その作品の解釈や、合わせ持つ意味などの解説などがあり、たいへん勉強になるお話でした。シェイクスピアに、興味のある方へ、オススメしたい一冊です。
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著名心理学者と翻訳家の対談でシェイクスピアの名作の数々の登場人物の心を読み解いていく!「ロミオとジュリエット」のジュリエットが14歳、ハムレットが30歳とあるのが、珍しい年齢の表記だそうで、両作品とも元作の年齢をシェイクスピアが変更していることにどんな意味があるのか。心理学的な観...
著名心理学者と翻訳家の対談でシェイクスピアの名作の数々の登場人物の心を読み解いていく!「ロミオとジュリエット」のジュリエットが14歳、ハムレットが30歳とあるのが、珍しい年齢の表記だそうで、両作品とも元作の年齢をシェイクスピアが変更していることにどんな意味があるのか。心理学的な観点から読み解いていく中で、シェイクスピアは凄い!ということを痛感させる2人の観察力に驚き。「ロミオとジュリエット」「ハムレット」の他、「真夏の夜の夢」「十二夜」「リチャード3世」。そして書名に「決定版」がつくのは、「リア王」「マクベス」「ウィンザーの陽気な女房たち」「お気に召すまま」に加え、最期に「タイタス・アンドロニカス」が追加になったからだという。シェイクスピアの作品をほとんど読んだことがない私でも、諸作品の登場人物の心理に非常に興味を持つことができる楽しい読み物になった。三つ子だっというエリザベス・キュープラ―・ロスの「私は何なの?」を感じた瞬間の話は実に面白い。日本の歌には「太陽」は全く出てこないが、西洋では多く歌われている!実に興味深い話を河合氏が紹介している。
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松岡さんのあとがきでは、とにかく河合先生を持ち上げて、目からうろこの連続とおっしゃっているのだが、なかなかその魅力が読み取れない。そもそも、シェイクスピアは「ロミオとジュリエット」を中学2年のときに読んだ経験があるだけだ。文化祭でジュリエット役を演じた。初めての女役であった。その...
松岡さんのあとがきでは、とにかく河合先生を持ち上げて、目からうろこの連続とおっしゃっているのだが、なかなかその魅力が読み取れない。そもそも、シェイクスピアは「ロミオとジュリエット」を中学2年のときに読んだ経験があるだけだ。文化祭でジュリエット役を演じた。初めての女役であった。その後、癖になって3度ほど女装している。「リア王」「ハムレット」くらいは何となくあらすじを知っているようにも思うが、それ以外はさっぱり。そんな中で、作品の中の興味深い話をされてもなかなか響かない。ただ、シェイクスピアは現代にも通じる、おもしろそうであるということは分かった。量的にも今からでも全作品読めそうだ。他にも読みたい古典は山ほどあるが、「リチャード三世」とかなんかちょっとどす黒い感じのものからでも読んでみようかしら。
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