デジタル革命時代における保険会社経営 の商品レビュー
保険業務の改善や脱ホストに向けた取り組みについて 言及してくれている。 が、一般的にそうだよねって内容が多いこともあり、 知っている人からするとふーんくらいの感想に なっちゃいそうです。 AI-OCRとかRPA入れる前に、 そもそもの業務を可視化して、 業務そのものを見直すのは...
保険業務の改善や脱ホストに向けた取り組みについて 言及してくれている。 が、一般的にそうだよねって内容が多いこともあり、 知っている人からするとふーんくらいの感想に なっちゃいそうです。 AI-OCRとかRPA入れる前に、 そもそもの業務を可視化して、 業務そのものを見直すのは普通なので、 もう一歩それを実践するときに何が大変か? くらいまで色んな事例含めて書いてあったら なお良いのになあとは思いました。 とはいえ、全体感を知るには良いとは思います。 【勉強になったこと】 ・"保険会社は、もともと許容できるリスクを読み取る ことを生業としている。" 表現が上手いなあって思った。 ・デジタルトランスフォーメーションの枠組み ①デジタル戦略構築 ②デジタル時代における顧客の理解 ③商品/サービス・ビジネスモデルの革新 ④チャネル・顧客接点の革新 ⑤オペレーションの革新 ⑥IT基盤の最適化、デジタル組織能力情勢 個人的には②をちゃんとやらないといけないと思う。 ・保険業と関連が深いトレンド ①人口動態・社会構造 ②技術発展 ③経済環境 ④政治環境・規制変化 ・優先度は「必要性」✕「実現性」で判断 ・営業活動の生産性に関する要素 ①活動量(Volume) ②ターゲットの選択と集中(Focus) ③営業活動の質(Quality) ・属性を用いたセグメンテーションにおいては、 性別や年代、年収といった定量的な情報だけでなく、 性格や意思決定パターン、コミュニケーション手段 といった定量表現が難しい情報も用いて行う ことで、よりユーザーに合った営業アプローチが 出来るようになる。 ・業務の見える化においては、 業務区分・分類の決定 役割分担・定義 標準的な処理手順・時間の定義 を行っていくことが重要。 ・高品質なせぐめーテンションを行うためのコツ 差異性、規模感、実用性、戦略性を意識して軸や セグメントの数を定義すること。
Posted by
IT関係のソリューション提供者から見えると、比較的あたりまえのことしか言ってないけど、該当業界の人にとっては新規事業的なことを言ってるようには聞こえるだろうなぁ。 これでコンサルとしてお声がかかることを待つという宣伝としては素晴らしいやり方。脱帽。
Posted by
会社としてもデジタルに注力しており、その取り組み意義も腹落ちはしていたが、大局的な視点でまとまったものを読んでみたいと思って選んだ本。理解が深まる良い本でした。 【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】 販売、契約、アフターフォロー、保全、契約更新、支払い、解約といった手続き...
会社としてもデジタルに注力しており、その取り組み意義も腹落ちはしていたが、大局的な視点でまとまったものを読んでみたいと思って選んだ本。理解が深まる良い本でした。 【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】 販売、契約、アフターフォロー、保全、契約更新、支払い、解約といった手続きごとに顧客の期待に沿ったサービスチャンネルを組み合わせて対応するためには、一つ一つの手続きと言う「点」ではなく、「線」で考えなければならない。 つまりきっかけとなる出来事「トリガーイベント」から全ての手続きが終わるまで、顧客が何を考え、何を感じて、どう動いたか、その全てを基盤に考える必要がある。これをカスタマージャーニーという。
Posted by
銀行版と違い、経営全体というよりオペレーション関連の記述が多く包括的な内容とは言い難かった。 一方で黒船、出島、宣教師、遣欧使節モデルの分類は非常に秀逸でありキャッチーなネーミングの重要性を学んだ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
■感想 詳細な方法論を狙った本ではないが、課題は体系的かつ明確に提示している本だと思います。保険会社に勤めている人からすれば馴染みがある論点ばかりではあります。 当方のような事業会社の現場上がりにはコラムのコンサル手法が参考になります。 ■メモ 1章 概論 スタック化 バリューチェーンの分解、横のレイヤーをベースとする構造 シナリオプランニングの手法 トレンドから2030の世界観を、そして当社の戦略策定 10大技術 IoT, 生体認証、ビッグデータ、AI, ブロックチェーン、クラウド、VR/MR/AR、ロボティクス、ドローン、5G トレンドのマッピング 縦が変化スピード、横が長期的にビジネスに与えるインパクト PMOの役割 方向性、タスク・課題、ステークホルダー 2章 顧客理解 市場調査のテクニック 仮説構築で答えの具体性を。事実と意見を分けて聞く。Whatから入り、who, when, whereで事実を、意見をwhyで聞く。仮説構築では因数分解をして要点を絞る ライフログには、手動記録と自動記録がある 火災は1日100件 自動運転 2035には23%がレベル4-5(緊急時も含めドライバーが関与しない) エスノグラフィックリサーチとデザインシンキング エスノグラフィック〜ユーザーに徹底的にはヒアリングし、ペインポイントやアンメットニーズを把握。デザインシンキングはペインポイントへの施策をラフスケッチ、コンセプトテストを経て素早くブラッシュアップ 3章 商品 提携 アライアンスのアドバイザーはない。 関連性の分析 ネットワーク分析、クラスター分析 商品戦略のトレードオフという足かせ 収益性、ITとオペレーション 4章 チャネル接点 営業の生産性向上 活動量×ターゲットの選択集中×営業活動の質 *使い手の質が低いと本末転倒かと カスタマージャーニー あくまで顧客視点のロードマップ。顧客満足を突き詰めた施策を出すため。顧客はAmazonやGoogleと比較するので相当満足のハードル高い。レコメンドやボタンは一つで購入など カスタマージャーニーのメリット 顧客満足度の飛躍的上昇+コスト削減 セグメンテーションテクニック 差異性 枠ごとにニーズの差異あるか 規模感 特定の枠に偏ってないか 実用性 誰でも区分できる情報あるか 戦略性 全てのセグメントに同じ戦略ないか 5章 オペレーション 整流化 明確な順序で流れるように。カイゼンの用語 AI 潜水艦 6章 IT アジャイル ウォーターフォールは当局が好む。アジャイルはスプリント1-2-3ごとに開発、テストを繰り返す。 アジャイルのメリット 生産性向上 ダーウィンの最も賢明な者、変化に対応する者が生き残る、のはLCメギンソンの解釈 プロセスマップ 誰がどのようなタスクをどのような順番で何のツールを使って何をアウトプットするか描くもの。実態ベース、一気通貫、経営判断すべき課題が浮き彫りになる粒度で描く。
Posted by
- 1