「がん」をのりこえた人が気づく7つのこと の商品レビュー
帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生が監修された『ガンを治す大事典―治療法のすべてがわかる本 最新医学療法から漢方療法、心理療法、代替(民間)療法まで』という分厚い本がある。 https://t.co/Aio3JL6mh1 「がん」に悩まされた方々にとって有益な情報を満載した...
帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生が監修された『ガンを治す大事典―治療法のすべてがわかる本 最新医学療法から漢方療法、心理療法、代替(民間)療法まで』という分厚い本がある。 https://t.co/Aio3JL6mh1 「がん」に悩まされた方々にとって有益な情報を満載したこの名著に企画&執筆という立場でかかわられたライターの小原田泰久さんが、「がん」を主題に、患者側の体験に基づく著書を出版された。ちょうど一年前のことだ。 『「がん」をのりこえた人が気づく7つのこと』 https://t.co/5KaWIMGcOs 父親が「がん」を患った著者は、身近な人が「がん」に直面した際にできうる最適なサポートを模索してきた。 50人を超える「がん」の体験者に直接会って話を聞き、体験者がどうその難局を乗り越えたか、そして、「がん」からどんな気づきを得たか、をレポートする。 「直感と直観」 「目に見えない世界」「利他の心」「必然」「本当の自分」「死の受容」といった七つのキーワードにまとめられた貴重な証言の数々は、いま、「がん」で悩む人はもちろん健康な人にも人生の再考を語りかけてくる。 例えば、私はこんな文章に、ドキッとさせられた。 『ぼくたちが地球に生まれてきたのは何らかの目的がある。何かしらの課題をもってきた。 その課題をクリアできるような環境や状況を自分で選ぶ。病気も障害も貧しさも寂しさもすべてが自分で選んだもの。 たとえばがんになる人は、がんになることで課題をクリアしようとしている。病気になることで命のありがたみを知る。 人助けをすることに目覚める。縁のあった人を大切にできるようになる。生きること死ぬことを真剣に考える。 地球を大切にすることを学ぶ。自分をしっかりと見つめる。大事なことを人に伝える。さまざま目的をもって生まれてきた。 あくまでも、がんは目的を達成するための手段だ。それなら、がんになる前に自分の目的に気づき、そちらに舵を切れば、がんは回避できるわけだ。がんにならなくても目的を達成できればそれに越したことはない。 がんになってしまったら、できるだけ早くに自分が生まれてきた目的に気づいて、そちらに向かえる自分になればいい。そしたら、がんは必要ないから消えていく。』 西洋医学と代替療法を組み合わせて治療をする統合医療を取材してきた著者ならでは見識は、 「がんは悪者か?」 「病気とは病院で治すものか?」 「病気は薬で治すものか?」 近代的な常識に疑問を呈す。 患者さんの「好み」「価値観」「相性」に合った治療法がいい、「絶対に効かないという治療法はない。絶対に効くという治療法もない」(『人はなぜ治るのか』アンドルー·ワイル著より)と断りながらも、参考になればと、●食事、漢方薬、サプリメント●免疫療法●温熱療法●その他、を紹介するところに、著者の優しさと愛情を感じた。
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