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素顔の西郷隆盛 の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2019/05/12

西郷隆盛についてはいろいろな見方がある。この本はその理解しにくい西郷の人物像がわかりやすく書かれており読んでよかった。

Posted byブクログ

2019/05/06

★★★2019年5月★★★ 『武士の家計簿』などの著作で知られる、磯田氏による西郷論。西郷こと吉之助少年は、周囲から「ややこしい奴」だと思われていたらしい。自らの高い志のため、妥協する事がなかったからだろうか。 君主斉彬の死、自らの入水自殺未遂、弟吉二郎の死、多くの出来事...

★★★2019年5月★★★ 『武士の家計簿』などの著作で知られる、磯田氏による西郷論。西郷こと吉之助少年は、周囲から「ややこしい奴」だと思われていたらしい。自らの高い志のため、妥協する事がなかったからだろうか。 君主斉彬の死、自らの入水自殺未遂、弟吉二郎の死、多くの出来事が西郷に影響を与えた。命知らずの西郷はこうして形成されてゆく。 西郷は征韓論者であったかという議論については、西郷は積極的な征韓論者ではなかったと筆者は述べる。 岩倉らが欧州視察に赴いた際の留守政府が非常に優秀だったという考えは、井沢氏の意見と一致。そもそも「留守」政府という言い方自体がおかしいという考えには僕も賛成だ。 なんだかまとまりの無い感想文になってしまった。 西郷の生涯をダイジェストでたどるには格好の一冊だと思う。

Posted byブクログ

2019/03/23

 西郷隆盛という人がいなかったら、今のこの国のかたちはなかったかもしれない。  しかしそのキャラクターは子供のように自然体すぎる。人にはない大きな愛と力を持ちながら、ときには全てをほりだして逃げ、脱力し、自然へと帰っていってしまう。  子供みたいな純真な側面がありながら、策謀...

 西郷隆盛という人がいなかったら、今のこの国のかたちはなかったかもしれない。  しかしそのキャラクターは子供のように自然体すぎる。人にはない大きな愛と力を持ちながら、ときには全てをほりだして逃げ、脱力し、自然へと帰っていってしまう。  子供みたいな純真な側面がありながら、策謀をはじめるといくらでも悪辣なことを思いつく頭脳、自分が思う世の中を創ると決めたら、それに必要な作業へと変換できる天才的な革命家、人を選ぶ時の抜群の上手さ(西南戦争時の桐野、篠原らは例外?)、そして理不尽な身分制や差別に対する怒り、いずれ人は死ぬのだという諦観。  「人間、いかに大きな仕事をしても、後を残さないことこそ大事」と言った言葉通り、写真一枚残していない。知れば知るほど謎多き人物だ。

Posted byブクログ

2019/02/12
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2018年に放送されたNHK大河ドラマ「西郷どん」の時代考証をつとめた磯田道史氏の著作。 昨年春に購入し、ドラマの補足資料として読んでいました。磯田氏は歴史番組でもわかりやすく、なるほど、と思わせる視点で歴史上の出来事を解説してくれますが、この本も、西郷が実はこういうことをしていて、こういう人物だったと、わかりやすく説明しています。 たとえば、戊辰戦争直前、幕府を怒らせ戦争に持ち込ませるため、3人の工作員を使いますが、3人ともその後不審な死を遂げます。そこには西郷の裏の顔がありそうです。

Posted byブクログ

2018/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大河ドラマと一緒に、1年かけて少しずつ読んでみました。西郷がなぜこんなに愛されているか、とても面白く読ませてもらいました。 傷のある金の玉(西郷)と、まったく傷のない銀の玉(大久保)という表現がぴったり! ドラマとともに楽しめました。

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2018/12/26

武士の家計簿で有名な磯田道史による西郷隆盛本です。 青春と挫折、復活と策動、失意と天命の三部によって人となりを掘り下げてます。 西郷に影響を与えたという、「幕末の怪物めいた知性」の三人(橋本左内、吉田松陰、横井小楠)。また「味方だけでなく敵にも信頼される豪傑」の2人(藤田...

武士の家計簿で有名な磯田道史による西郷隆盛本です。 青春と挫折、復活と策動、失意と天命の三部によって人となりを掘り下げてます。 西郷に影響を与えたという、「幕末の怪物めいた知性」の三人(橋本左内、吉田松陰、横井小楠)。また「味方だけでなく敵にも信頼される豪傑」の2人(藤田東湖、橋本左内)との関係も面白い。 西郷の考えた「究極の政治は人を教えることであり道徳の実現である」って気持ちが伝わってくるほど、素顔を描いた本でした。

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2018/12/05

まずまず。 今まで知らなかった、認識と違っていた西郷隆盛を知ることが出来た。明治維新の中心人物である事は間違いない。私欲がない事が人気の理由だろう。 薩摩藩は特異な組織で、太平の江戸時代に軍事に備えていたことが幕末に生きた。

Posted byブクログ

2018/10/20

傷のある金の玉(西郷)と、まったく傷のない銀の玉(大久保)という 評価が分かりやすい 筆遣い、州の最後の点を、丸を描くのを楽しむようにしていたそう。

Posted byブクログ

2018/10/02

今年の大河ドラマの主人公の西郷隆盛。 そのドラマ『西郷どん』で時代考証を担当している磯田道史さんが、様々な文献から西郷隆盛の人物像を掘り下げる。 西郷は純粋すぎるからこれだと思ったらひたすらそれに向かって突き進む熱い男。  それゆえに人を惹きつけ魅了するが、事を成す為には手段を...

今年の大河ドラマの主人公の西郷隆盛。 そのドラマ『西郷どん』で時代考証を担当している磯田道史さんが、様々な文献から西郷隆盛の人物像を掘り下げる。 西郷は純粋すぎるからこれだと思ったらひたすらそれに向かって突き進む熱い男。  それゆえに人を惹きつけ魅了するが、事を成す為には手段を択ばないので周りには常に死の影が。 そんな西郷の為人がどのように形成されていったのかに興味がある人におすすめ。

Posted byブクログ

2018/10/01

西郷の幼少期から西南戦争での自決までをわかりやすく書いていただき、西郷の何がすごかったか、またとても面倒くさい人間であったことがよくわかる内容でした。明治維新とは西郷と大久保のふたりによってなし得た事がよくわかる内容で面白かったです。

Posted byブクログ