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死神少女と最期の初恋 の商品レビュー

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2018/10/19

名古屋で一人暮らしをする、達観した19歳の男子大学生の独白で進むストーリー。 今から15年ぐらい前に流行しそうな物語だなと思った。大学生が読むにはちょっとストーリーがご都合主義すぎるきらいがある。

Posted byブクログ

2018/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 知人に騙されてアニメショップに連れていかれたため、折角だからとジャケ買いした小説。面倒臭いことを考えずにライトな恋愛小説を読みたかったので。  何か夢や目標があるわけでもなくぼんやりと生きている大学生の主人公と、感情というものを知らない死神の少女が出会い、互いが大切なものを見付けてゆくというストーリー。  突然劇的な死に巻き込まれたり、突然美少女が自分の目の前に現れたり・・・暇を持て余した人の妄想を具現化したような小説。というと悪口になってしまうだろうか。でも、平坦な人生に起伏をもたらすものとして、タイムリミットと恋愛は双璧なのかなと感じた。ヒロインの死神としての設定に引っかかることも多く、細かいことを気にしだすと没頭しづらいけど、一度入り込んでしまえば背徳的な心地良さがある。人を駄目にするソファならぬ、人を駄目にする小説。ずぶずぶと沈んでいくような心地良さ。  それでも終盤のどろどろした感じは、自分の意に反し感情に支配されてメチャクチャになってしまうところが非常にリアルで読みごたえがあった。同著者の他の作品は読んでいないけど、こうした狂気をメインに描いた小説がある、或いは今後出るなら、読んでみたいかも。

Posted byブクログ