拝啓、本が売れません の商品レビュー
本ができていく裏側を知ることができる一冊。 一つの商品をいかに売るか売れるようにするか、勉強になる一冊。
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額賀さん作品を読むのは「ウズタマ」に続き2作目になります。 額賀さん自身が、編集長、書店店長、Webコンサルタント、映画プロデューサー、ブックデザイナーの方達に取材をして「本を売るためにはどうしたら良いのか」を突き詰めて行くエッセイです。 1冊の本が完成するまでの緻密な過程、...
額賀さん作品を読むのは「ウズタマ」に続き2作目になります。 額賀さん自身が、編集長、書店店長、Webコンサルタント、映画プロデューサー、ブックデザイナーの方達に取材をして「本を売るためにはどうしたら良いのか」を突き詰めて行くエッセイです。 1冊の本が完成するまでの緻密な過程、初版部数が減った事への不安、印税の仕組み、売れる表紙とは、公式サイトの立ち上げetc 今まで当たり前の様に手にしていた数々の本ですが、読了後、これからは店頭に並ぶ本達を見た時、意識は確実に変化すると思います。 182~183ページの額賀さんの「言葉」は温かくて重くて心にずっしりと響きました。 自らを糞ゆとり作家と呼ぶ作者ですが、本に対する潔さと真摯な気持ちが真っ直ぐに伝わる1冊でした。
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出版業界の厳しさについての等身大のルポ。 敏腕編集者、スーパー書店員、Webコンサルタント、映像プロデューサー、デザイナーにインタビューしまくって出した一つの結論がこの本だ。 本好きとしては、何か打開策がほしいところである。
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作家,額賀澪さんによる,編集者,書店員,WEBコンサルタント,映像プロデューサー,ブックカバーデザイナーへのインタビュー本。 出版不況で,とかく「本が売れない」と言われ続ける昨今。 ゆとり世代の作家と自称されている額賀さん。元気のない出版業界を生き抜くべく,様々なところに...
作家,額賀澪さんによる,編集者,書店員,WEBコンサルタント,映像プロデューサー,ブックカバーデザイナーへのインタビュー本。 出版不況で,とかく「本が売れない」と言われ続ける昨今。 ゆとり世代の作家と自称されている額賀さん。元気のない出版業界を生き抜くべく,様々なところに出向き,様々な人と話をし,売れる本とはなんぞや?と模索する姿を描いた本です。 編集者による本の出版の仕組み,宣伝の仕組みから,書店での販売促進の展開など,出版業界の実態を垣間見た気がします。 また,映像化,メディアミックス展開など,いろいろな要素が重なって人気の作品になっていくのだということも感じます。 ただ,インタビューに応じた人が,売れるために何が必要なのか,みな共通して語っていたことは。 「いい本,面白い本であること」 結局は本そのものの面白さ,作品の良さが決め手なんだなあと感じました。 本を作る過程で様々な人が関わっていて,それらの人がチームになって一冊の本を売るために尽力しているのだなということをこの本で知りました。 巻末には,『拝啓,本が売れません』のために取材をして,様々学んだことを活かし,額賀さんが書かれた『風を恋う(仮)』の第一章が載っています。 未校正の部分がありますが,贅沢な仕様ですね。 私,先に『風を恋う』読んでますが,個人的にはとても良い,実に良い本でした。
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出版業界の現状をありのまま伝えてくれる内容でした。 作者はとにかく本が好きで、出版業界が好きで、この大好きな世界を何とかして守りたいという真っ直ぐな感情がガツンと伝わってきました。 よく言われる事だと思いますが、スマホなどの普及により本を読む人が減っているが、本って素晴らしいも...
出版業界の現状をありのまま伝えてくれる内容でした。 作者はとにかく本が好きで、出版業界が好きで、この大好きな世界を何とかして守りたいという真っ直ぐな感情がガツンと伝わってきました。 よく言われる事だと思いますが、スマホなどの普及により本を読む人が減っているが、本って素晴らしいものだよと再認識した。
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最初は面白いと思って読み進めていた。だけど最後に掲載されていた小説の一部を読んで面白くないと感じてしまった。最初の部分は小説をどのようにして売ればいいのかと著者が葛藤して正解を見つけに行く。その中で学んだことを小説で生かしました!ということで特別付録として次回作の一部が掲載されて...
最初は面白いと思って読み進めていた。だけど最後に掲載されていた小説の一部を読んで面白くないと感じてしまった。最初の部分は小説をどのようにして売ればいいのかと著者が葛藤して正解を見つけに行く。その中で学んだことを小説で生かしました!ということで特別付録として次回作の一部が掲載されているのだが、無理やり学んだことを詰め込みました感がすごい。著者はラノベの様にキャラを読者に印象付けるということを学んだ。それを生かした結果が「歌うお茶メガネ」。正直普通に小説を書いた方が面白くなる作品なのではと感じてしまった。ラノベと小説は別物だと思うし、小説なら小説ならではのキャラの良さもあるのではないだろうか。
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「ゆとり」自虐をうっとおしく感じたりもするけど、それを差し引いても読んでよかったね…と思う内容だった。
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額賀さんの本は初読み。作家や本に関わる人たちの実情が分かり、おもしろかったです。ただ、特別付録『風に恋う(仮)』は読者のための本を考えるのであれば不要では。エッセイが読みたい読者に240ページ中50ページもの青春小説(それも1章だけ)を読ませるという構成に、商売の2文字が頭にちら...
額賀さんの本は初読み。作家や本に関わる人たちの実情が分かり、おもしろかったです。ただ、特別付録『風に恋う(仮)』は読者のための本を考えるのであれば不要では。エッセイが読みたい読者に240ページ中50ページもの青春小説(それも1章だけ)を読ませるという構成に、商売の2文字が頭にちらつきました。あと、「20ページでも掲載して!絶対おもしろいから!」と訴えたとありましたが、この小説は20ページでは分からんぞと。ドラマチックにしたかったんだろうなぁ。50ページ分、追加でエッセイが読みたかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言っているほど読まれてはない人ではないですね 良い感じに人気はありそう。 なんだかんだ言っても紙媒体の本がなくなるとは思えない。もっと言えばこれだけ情熱的に本を作っているのに何故読者が離れていくのか分からない。 結局、楽ばかりする読者となんとか売ろうとする側との温度差が大きいんだね。
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本や本屋の現状を、作家の側から語る本はなかなかないかも。 取材で得た対策を実際の本に反映させているのも面白い。 オペラピンクと文字とイラストが交錯する表紙は目を引くが、 決してどぎつい感じはないのが面白い。 公式サイトを作るくだりは参考になる。 会う方たちがとても前向きで軽やかで...
本や本屋の現状を、作家の側から語る本はなかなかないかも。 取材で得た対策を実際の本に反映させているのも面白い。 オペラピンクと文字とイラストが交錯する表紙は目を引くが、 決してどぎつい感じはないのが面白い。 公式サイトを作るくだりは参考になる。 会う方たちがとても前向きで軽やかでもあり、 情熱を持っているのが良かったな。 今まで読んだ他の本の中で見聞きしたことのある方々の、 砕けた明るさが見えて、印象も変わった。 巻末の小説、私は普段あまりこういうものを読まないのでアレですが、 人物のキャラクターやそれぞれの関係が 徐々に広がり見えていく展開は気持ちがいいと感じた。 売れる本を作るのにショートカットする道はなく、 ただ面白いもののために力を尽くすことが大前提。 そこに係わる人たちが、いろいろな面からそれを支えている。
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