極北へ の商品レビュー
【いちぶん】 これから何十年生きられるのかわからないが、極北のさらに北に向かって歩き続けたい。たとえあのシロクマのように岸辺でのたれ死んだとしても、いい。ぼくがこの地でこれまで出会ってきた人々のように、時の流れに身を委ねながら悔いなく生きたいのだ。それがこの世界の大きな循環の輪に...
【いちぶん】 これから何十年生きられるのかわからないが、極北のさらに北に向かって歩き続けたい。たとえあのシロクマのように岸辺でのたれ死んだとしても、いい。ぼくがこの地でこれまで出会ってきた人々のように、時の流れに身を委ねながら悔いなく生きたいのだ。それがこの世界の大きな循環の輪に溶け込む唯一の術だと思っている。
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感想を書くのが烏滸がましい。 何故、この人は旅の感覚をこれほどまでに瑞々しく描けるのだろうか。 40歳の石川さんの言葉は、全身の細胞を新しくしてくれるほど美しい。
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カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」。 なかでも世界を駆け抜ける写真家・石川直樹にとって、20歳のときに登頂したアラスカの象徴・北米大陸最高峰のデナリ山は、すべての旅の〈原点〉だった。 極寒の地に生きる人々の暮らし、厳しくも美しい自然への...
カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」。 なかでも世界を駆け抜ける写真家・石川直樹にとって、20歳のときに登頂したアラスカの象徴・北米大陸最高峰のデナリ山は、すべての旅の〈原点〉だった。 極寒の地に生きる人々の暮らし、厳しくも美しい自然への畏怖。 人間の野生を呼び覚ます圧倒的な世界との出会いを瑞々しい文章で綴る。 開高健ノンフィクション賞受賞『最後の冒険家』以来、初の長編エッセイ。
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