経済で読み解く 豊臣秀吉 の商品レビュー
秀吉の施策を経済から読み解いてゆくという試み。最近、この手の特集が多い様に思われる。 基本的にはやはり、信長の始めたことの徹底化だったのだなと認識。貫高から石高への転換、つまり所領のデジタル化というのはすごくわかりやすかった。全国が等価になるということは、一所懸命の否定であり、す...
秀吉の施策を経済から読み解いてゆくという試み。最近、この手の特集が多い様に思われる。 基本的にはやはり、信長の始めたことの徹底化だったのだなと認識。貫高から石高への転換、つまり所領のデジタル化というのはすごくわかりやすかった。全国が等価になるということは、一所懸命の否定であり、すなわち中世の否定だったのだなと再認識。 また、朝鮮出兵がランドパワーへの過信(当時の戦国武士は確かに強かったのかもしれない。)が大きな禍根を残してしまったという指摘もおもしろい。これだけ海洋に囲まれていながら、シーパワーに疎い日本というものが、この時代すでにあったのだなと思った。その後の日露、太平洋戦争にも通じる気質の様なものを感じた。
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織田信長は、衰退した足利幕府の足利義昭を処刑せずに残していた。理由は、「点火を取るものは外道になってはいけない」との信念から。義昭は、各地の大名に「一緒に信長を討伐しよう」と書簡を送る(そしてガン無視される)小物ぶり。本能寺の変も、義昭黒幕説があるくらいだが、実際は違う。 ★清...
織田信長は、衰退した足利幕府の足利義昭を処刑せずに残していた。理由は、「点火を取るものは外道になってはいけない」との信念から。義昭は、各地の大名に「一緒に信長を討伐しよう」と書簡を送る(そしてガン無視される)小物ぶり。本能寺の変も、義昭黒幕説があるくらいだが、実際は違う。 ★清洲会議‥織田家の跡取り決め 信忠の遺児の三法師が家督を継ぐということになった。 支那からの渡来銭中心の貨幣制度で拡大してきたが、銅銭供給が止まったので日本各地で自前の銭貨を作るようになった。質は悪いが1:2や1:3で良銭と同じ価値があるとするレートが定められた。
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このシリーズは面白い。 んが、前半はこのシリーズの他の本で読んだ内容と同じような事が多いので一瞬この本一度読んでたっけ?と思ってしまった。 秀吉の̠貨幣に対する考え方や政策が時代考証に絡めて面白く書いてあるので楽しめる。 この本に書かれているように信長も秀吉もひしひしと諸外国が...
このシリーズは面白い。 んが、前半はこのシリーズの他の本で読んだ内容と同じような事が多いので一瞬この本一度読んでたっけ?と思ってしまった。 秀吉の̠貨幣に対する考え方や政策が時代考証に絡めて面白く書いてあるので楽しめる。 この本に書かれているように信長も秀吉もひしひしと諸外国が日本に攻め込んで来ようとしている危機感を持って事を起こしてたかもしれない。 学校の日本史では教わらないような事が沢山書かれていて、勉強は嫌いだったけど、歴史には興味がちょっとあるって人が読んでも十分楽しめると思う。 そしてその裏には常に経済の動きがついて回っているのがわかる内容。
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経済ジャンルに置いていないと嘆く上念司 持論展開に読者は圧倒される 興味があった古代から中世の外国とのかかわりが知れてよかった~
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信長が本能寺でやっつけられず、しっかり貨幣制度改革できてれば江戸幕府はさらに安定だったのかも。あっ、もっと早く経済成長してるだろうから明治維新すら無かったのか?経済から歴史を見ることによって見えてくる側面がなんとも面白い。
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