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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした(3) の商品レビュー

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2019/10/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

 一冊で綺麗に「宝樹祭」編が収められた3巻である。  このシリーズでは大変珍しい快人の戦闘シーンが収録された3巻であるが、今巻も加筆やキャラの前出し登場も見られている。  多くの読者が「え、そこ?」と思っただろう前出し登場がオズマだろう。  彼は、この感想を書いてる時点での既刊7巻までには(ネット版では)まだ登場していないはずのキャラであり、ラズさんの再登場に合わせた加筆部分と合わせて、灯台さんの嗜好が感じられる加筆である。  一方で、こちらも新登場の従者・アニマの加筆などは、物語のふくよかさを増す剴切な加筆だろう。  ネット版ではややスポット的登場が目立っていた彼女だが、彼女の心情を詳らかにすることで彼女のキャラ性と主従の関係を深める良質な加筆である。後の変化などもソフトランディングさせてくれる加筆に違いない。  一冊でのまとまりと、最後に良いところを持っていく冥王様なども加味して星五つで評価している。  余談ではあるが、前巻で贈られた花冠を嬉しそうに友人の界王に見せている死王様のイラストは一見の価値ありの麗しさである。  これをカラーで描いてくれているのは、3巻の内容としてはやや不適切だろうが、シリーズ的には大変素晴らしいチョイスである。ありがとうございました。

Posted byブクログ