おばあちゃんのごめんねリスト の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
(2018/10/2読了) スウェーデンの作家さん。前作「幸せなひとりぼっち」が有名らしく、その後にこの本を手に取る人が多いらしいけど、私はこの本が初めて。 洋書が苦手なので、慣れるまでホント苦労しました。こんな厚い本を読み終えられるのか。 おばあちゃんが亡くなる(主人公エルサ的には死ぬ)あたりからやっと楽しめるようになり、後半は読む手を止められなかった。 お伽話、ファンタジーでありながら、風変わりな子、いじめ、戦争、家庭内暴力、複雑な家族関係、自然災害、死などの、いわゆる暗く重たい、社会に向けてもメッセージ的な話でもある。 物語が暗くなりすぎないのは、エルサを始め、登場人物たちのキャラが強いからかな?くどく感じないのは、すごいね。 続編で、ブリットマリーのその後の本が出ているそう。読んでみたい気持ちが少しある。 (内容) エルサは7歳。おばあちゃんは77歳。大胆不敵なおばあちゃんは、ずっとエルサの友達だった―「変わった子」と言われるエルサの、ただ一人の、強い味方だった。でも、おばあちゃんは亡くなった。おばあちゃんから託された謝罪の手紙を、エルサは代わりに届けはじめる。宛先は、よく知っている人も、あまり知らない人もいて…『幸せなひとりぼっち』の作家が、変わった子だった大人たちにおくる物語。 (目次) 1.タバコ 2.お猿 3.コーヒー 4.ビール 5.百合の花 6.洗剤 7.革 8.ゴム 9せっけん 10.消毒ジェル 11.プロテインバー 12.ミント 13.ワイン 14.かぎタバコ 15.おがくず 16.ほこり 17.シナモンロール 18.煙 19.ケーキミックス 20.服屋さん 21.キャンドル 22.チョコレート飲料 23.スポンジクロス 24.ドロンマル 25.ツリー 26.ピザ 27.ホットワイン 28.おいも 29.メレンゲのデザート 30.香水 31.ピーナッツケーキ 32.アイス 33.赤ちゃん 34.おばあちゃん エピローグ 謝辞 訳者あとがき
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7歳になるエルサは、母親と母親のパートナーであるイェーオリ暮らしている。同じアパートのフロアに住む元医師のおばあちゃんとエルサは、最高の友だち。わからない事はウィキペディアで調べ、紙の本より電子ブックを好み、ハリーポッターが大好きでグリフィンドールのマフラーを放さない。そんな、ち...
7歳になるエルサは、母親と母親のパートナーであるイェーオリ暮らしている。同じアパートのフロアに住む元医師のおばあちゃんとエルサは、最高の友だち。わからない事はウィキペディアで調べ、紙の本より電子ブックを好み、ハリーポッターが大好きでグリフィンドールのマフラーを放さない。そんな、ちょっと変わった子エルサは、学校では浮いている。おばあちゃんはエルサに、おはなしのなかの国・ミアマスの事をたくさん話してくれる。それがエルサの大好きな時だった。ちょっと頑固で変わり者のおばあちゃんが、ガンで亡くなってしまう。おばあちゃんは、エルサに同じアパートに住む住人たちへ手紙を届けてくれるように頼んでいた。 おばあちゃんの手紙は、どれも「ごめんなさい」から始まっていた。 ほとんど知らなかったアパートの住人たちと、おばあちゃんとの関係がだんだんわかっていき、最悪の場面を切り抜け、エルサは幸せな仲間たちに出会うことになる。 変わり者のあつまりのようなアパートの住人たちの本当の姿を知ることで、おばあちゃんはエルサに残してくれたものにきずく。
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