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コンタミ 科学汚染 の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2024/02/22

[ニセ科学への道は善意で舗装されている] というTシャツの文字が象徴的  題名のコンタミとはコンタミネーション、 科学実験の場における汚染のこと、、[ 共用の試薬や装置が汚染されている場合、メンバー全員の実験結果をだめにしてしまう恐れがある] 、、ニセ科学はコンタミネーショ...

[ニセ科学への道は善意で舗装されている] というTシャツの文字が象徴的  題名のコンタミとはコンタミネーション、 科学実験の場における汚染のこと、、[ 共用の試薬や装置が汚染されている場合、メンバー全員の実験結果をだめにしてしまう恐れがある] 、、ニセ科学はコンタミネーション 見たいものしか見ないから人はニセ科学に絡め取られ、善意に溢れたあなたも汚染源になるのだ

Posted byブクログ

2023/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ニセ科学」――それは、根拠のないでたらめな科学用語をちりばめた、科学を装う「まがいもの」。 大学院生の圭は、新進気鋭の生物学者・宇賀神と共に、ニセ科学批判の急先鋒である蓮見教授の元を訪ねる。 そこで告げられたのは、宇賀神のライバルであり、想い人でもあった女性研究者の美冬に関する信じ難い事実だった。 神秘の深海パワーで飲むだけでがんが治る、「万能深海酵母群」。 「VEDY」と名付けられたニセ科学商品の開発に手を貸し、行方をくらませたのだ。 ニセ科学を扱うことは、研究者にとって「死」に等しい。 なぜ彼女は悪魔の研究に手を染めたのか? 圭は宇賀神に命じられ、美冬の消息を追うが……。 すべての真相が明らかになったとき、「理性」と「感情」のジレンマが、哀しい現実を突きつける――。 (アマゾンより引用)

Posted byブクログ

2023/02/20

非科学、ニセ科学。科学に明るい人からすると、チャンチャラおかしいものにこんなにも人は騙されるかと思うんでしょうが、病気で藁にもすがる思いの時は謎の液体とかを大枚はたいてでも飲ませたいと思うし、怪しい健康法も試してみたいもんです。実体験があるので分かりますし、その時は出来る事は何で...

非科学、ニセ科学。科学に明るい人からすると、チャンチャラおかしいものにこんなにも人は騙されるかと思うんでしょうが、病気で藁にもすがる思いの時は謎の液体とかを大枚はたいてでも飲ませたいと思うし、怪しい健康法も試してみたいもんです。実体験があるので分かりますし、その時は出来る事は何でもしてやりたいと思うんです。 そんな所につけこむニセ科学。訳の分からないワードを組み合わせて荒稼ぎする。真っ当な企業でも色々ありますよね。 真っ当な科学の中に、そういった非化学が混ざって人を惑わせることを科学が汚染されると表現しています。故にコンタミネーション。 実際この中でがんの治療って色々な情報が有って、代替療法が山のように出てくるんです。それを頼りに医学的な治療をやめてしまう怖さ。これは本当に体験した当事者でないと分からないことだと思います。 なのでこれを読むと騙される人の気持ちになって読んでしまって結構辛かった。科学に明るい人でもその時になったら分からないです本当に。これ読んでおくと予防線になるかもしれません。

Posted byブクログ

2022/01/22

基本的にこの人の本は「れっきとした事実はこれなんだけど、人間なんだからこんな風にも考えちゃうよね」っていうモヤモヤを隠さず書いて、なのに読み終わった時にはそのモヤモヤをなんとなく受け入れられるようになってしまうところが好き。

Posted byブクログ

2021/08/13

コンタミ。文系の私には馴染みのない言葉。科学汚染。 なるほどなるほど、なんと私たちの周りには似非科学が多いことか。 情報弱者や科学弱者を狙った詐欺がたくさんあるのだな。水素水やSTAP細胞、新型コロナのワクチンうんぬんもそうかもしれない。 癌の代替医療や除染作業についての例があ...

コンタミ。文系の私には馴染みのない言葉。科学汚染。 なるほどなるほど、なんと私たちの周りには似非科学が多いことか。 情報弱者や科学弱者を狙った詐欺がたくさんあるのだな。水素水やSTAP細胞、新型コロナのワクチンうんぬんもそうかもしれない。 癌の代替医療や除染作業についての例があったが、科学や医療に関するデマは本当に悪質。それで人生が狂う。 科学に疎い私自身、気をつけなければと思う。しかし化粧品などの謳い文句に釣られて買ってしまっている自分がいる。プラシーボ効果もあるんだろうな。

Posted byブクログ

2021/08/08

なにやらバイオハザードを想起させるタイトルだが、本書で取り上げられているテーマは“疑似科学”である。科学を装っているが、実はなんの根拠もないまがいもののことだ。そしてそれを万病に効くと称して高額で売りつける詐欺商法を俎上に載せる。信じたがる一般大衆の心理を利用したこの手の商品は次...

なにやらバイオハザードを想起させるタイトルだが、本書で取り上げられているテーマは“疑似科学”である。科学を装っているが、実はなんの根拠もないまがいもののことだ。そしてそれを万病に効くと称して高額で売りつける詐欺商法を俎上に載せる。信じたがる一般大衆の心理を利用したこの手の商品は次から次へと現れる。そのへんの仕組みも解説しながら、“深海酵母”を巡る謎を追うミステリーで楽しめた。伊与原さんは短篇作家だと思っていたが認識を改めた。

Posted byブクログ

2021/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『コンタミ』…科学汚染。 気鋭の生物学者・宇賀神の研究室で雑用係(?)としてこき使われている大学院生・圭は、宇賀神に連れられて「ニセ科学批判」の急先鋒・蓮見教授の元を訪れる。 宇賀神がフラれ続けている元同僚でライバル研究者・美冬が、こともあろうにニセ科学メーカーの研究室で働いているらしいと知った宇賀神の命令で、圭は行方不明になっている美冬を探すことに。 【神秘の深海パワーでガンも治る、放射能も除去出来る】として水や健康食品を製造販売するニセ科学メーカー〈VEDY〉。 美冬と〈VEDY〉の繋がりをたどるうちに、ニセ科学に翻弄される被害者、科学用語に騙されて善意で商品をPRしてしまう人々に出会い… 優れた研究者で合コン好きの俺様キャラ・宇賀神はなかなか良かったが、肝心の主役である圭が流されるままに動いているだけで、ぼんやり。 いかにしてうさんくさいニセ科学がはびこるのか、何故人は騙されるのか、という啓蒙小説のようだった。タイトルの『コンタミ』とは、内容が合っていない気がした。

Posted byブクログ

2021/03/07

科学の専門的な用語や理論的な言葉遣いに、読みにくさを感じる部分もありましたが、後半からは謎や疑問だった部分が徐々に明らかになっていき、ミステリーとしても先が気になり一気に読んでしまいました。 出てくる様々な疑似科学とされるものの中で、水に含まれた成分に人が心の拠り所を求めて購入し...

科学の専門的な用語や理論的な言葉遣いに、読みにくさを感じる部分もありましたが、後半からは謎や疑問だった部分が徐々に明らかになっていき、ミステリーとしても先が気になり一気に読んでしまいました。 出てくる様々な疑似科学とされるものの中で、水に含まれた成分に人が心の拠り所を求めて購入し、実際に身体の調子が良くなったと効果を実感しているという話には、今村夏子さん著の『星の子』を思い出しました。 コロナなどの菌や、地震により原発が事故を起こしたときの被爆への恐怖など、目に見えない物質については、結局人が発信する情報しか判断できるものがなく、だからこそ情報の発信元や発言の根拠などを自分で確認することを心がけたいと改めて思った。 科学は良くも悪くも事実や真実を誰に対しても平等に示してくれるものであり、人間は不安になったとき理性より感情に訴えてくるものにすがりたくなるということを色々考えさせられました。

Posted byブクログ

2019/10/27

ニセ科学…科学を装うまがいもの、の研究に手を染めた女性研究者の失踪。 謎を追う大学院生の圭と指導教員の宇賀神。 世の中には、ニセ科学と言えるものが溢れているんだなぁと感じる。 自分自身は、理性と感情、どちらに傾いて色々な物事を見たり判断したりしているか、考えさせられる。だが、文体...

ニセ科学…科学を装うまがいもの、の研究に手を染めた女性研究者の失踪。 謎を追う大学院生の圭と指導教員の宇賀神。 世の中には、ニセ科学と言えるものが溢れているんだなぁと感じる。 自分自身は、理性と感情、どちらに傾いて色々な物事を見たり判断したりしているか、考えさせられる。だが、文体は軽めでさらさら読める。 このコンビがシリーズ化したら楽しみ。

Posted byブクログ

2019/09/09

科学ミステリーでしょうね。 ちょっと変わったキャラを立てて、それはそれで楽しいのですが、成功しているとまでは言えないし、ミステリーとしてもさほど良い出来でもない。そんな中で疑似科学 非科学や癌の代替療法の説明などは流石、伊与原さんと思わせます。 そうそう、助教・羽鳥が次々繰り出す...

科学ミステリーでしょうね。 ちょっと変わったキャラを立てて、それはそれで楽しいのですが、成功しているとまでは言えないし、ミステリーとしてもさほど良い出来でもない。そんな中で疑似科学 非科学や癌の代替療法の説明などは流石、伊与原さんと思わせます。 そうそう、助教・羽鳥が次々繰り出す啓蒙Tシャツも受けました。「ニセ化学への道は善意で舗装されている」。ウン、深い! ミステリー色を弱め新境地を開きつつある伊与原さん、今後に期待しましょう(遡って旧作は読まなくて良いかな)

Posted byブクログ