オタカレ腐女カノ(01) の商品レビュー

忍(著者)

2018/04/06

もう、たまらんな！！
ここまで、グッと来るピュアラブコメ読んでしまったら、つまんない少女漫画なんか読めなくなっちまうよ
この手の、確約されたハッピーエンドに向かって、真っ直ぐ向かっていく感じのストーリーが何気に好きなんだな、と初めて気付いた。まだまだ、自分の中にも知らないツボを教えてくれるから、漫画を読むのは止められん
もすこ先生の『久住くん、空気読めてますか？』や、ウダノゾミ先生の『田中くんはいつもけだるげ』に負けないクオリティ、と言ったら伝わるだろうか？
オタクな彼氏と腐女子な彼女って組み合わせは、イロモノ好きな忍先生らしい
チャレンジしていないって訳じゃなく、とことん、自分の「好き」を特化させているのだろう。それもまた、漫画家の表現の仕方だから、とやかく言うつもりはない
だって、こんだけ萌えさせられているのに、文句なんて言えた義理じゃないでしょうよ
まぁ、最初はカラーページにしてほしかったな、と思いはしたけど、それはそれ、これはこれ
今、忍先生が何歳なのかは存じ上げないが、よくもまぁ、ここまで、アオハル感炸裂したラブコメが質を落とさず、それどころか、どんどん上げて行けるな
もう完全に、どの読み手よりも、忍先生がこの『オタカレ腐女カノ』にハマってやがる
また、サブタイトルにも、センスが光っている。これは、忍先生と、担当さん、どっちが付けているんだろう？
ヤマトとリンのバカップルが事あるごとに仲良くなっていくのを見ていると、心が浄化されていくのが分かるな
そんな二人の恋路を優しく見守っている、周囲のキャラも良い味が出ているってのも、忍先生らしい
腐男子な榊くんの今後も楽しみだが、（２）では部長の出番が増え、なおかつ、彼にもラブコメ展開が来たら滾る
オタクっぽさ丸出しの女子もアリだろうけど、見た目はガチヤンキーで、中身と生活もそうだけど、魔法少女モノが大好きで、コスプレに手ぇ出しちゃっている、心優しい女番長が、部長に助けられて恋に落ちるって展開、アリかな
どの回も萌えが高まりすぎて鼻血が噴き出しそうになる。その中でも、私がギュンと来たのは、第１１話「榊くんからのコンタクト」だ。結果的に空回りかつ自爆したわけだが、リンちゃんへの独占欲が剥き出しになっちゃっているヤマト、カッコ悪くない。そんなヤマトに、惚れ直しちゃったリンちゃん、幸せそう
この台詞を引用に選んだのは、リンちゃんもヤマトに負けないくれぇ、「大好き」が強いなぁ、と感じたので。確かに、方法そのものはアウトだったけど、そんくらいの事をしちゃうくらい、ヤマトの事が大好きなんだろう。隠したかった気持ちも分からんでもないが、ヤマトが最初から素直になっておきゃ、こんな騒動は起こらんかったな。まぁ、そんなしょうもない男のプライドも可愛いってことで