ああっ女神さまっ(新装版)(10) の商品レビュー
この世に星の数ほどある、恋愛漫画および、その要素が入っている漫画の中から、ベストカップルを決めるアンケートを取ったら、間違いなく、螢一とベルンダディーの二人は上位だろう。ちなみに、『銀魂』の沖田総悟と神楽も負けてない、と個人的に思う それでは、大台に乗った、この(10)でズドンッ...
この世に星の数ほどある、恋愛漫画および、その要素が入っている漫画の中から、ベストカップルを決めるアンケートを取ったら、間違いなく、螢一とベルンダディーの二人は上位だろう。ちなみに、『銀魂』の沖田総悟と神楽も負けてない、と個人的に思う それでは、大台に乗った、この(10)でズドンッと来た、三つの話を紹介させてもらいたい Chapter.101「時は戻りて」 『ああっ女神さまっ』に多くある山場の中でも、特に印象的な「ヴェルスパー編」の締めくくりを第100話ではなく、あえて、第101話に持ってくるトコに、藤島先生らしさを感じるのは私だけだろうか? 禁忌を犯してでも、自分の命を縮めてでも、世界を危険に晒してでも、ベルダンディーに自分の名をもう一度、読んでもらいたい、と望んだヴェルスパーの男らしい悲痛な願いには、螢一だけでなく、男性ファンも共感できたと思う。例え、それが過ちだと分かっていても、それしか手がなかったら、人はどうしたらいいんだろう。きっと、迷った挙句、大切な物のために、自分すら捨てて、決断を下すしかない 円満解決のハッピーエンド、そう表現しても差し支えないだろう、この奇跡的な再会は。ここまでの執着をライバルに見せられ、感心と尊敬の念を抱ける螢一は、やっぱり、カッコ良いよ Chapter.104「ちょっとの感動」 また一組、この『ああっ女神さまっ』に、読み手の心に甘酸っぱい悦びを与えてくれる、カップルが誕生した。まぁ、スクルドと仙太郎くんと同じように、まだまだ、友人以上恋人未満って感じだけど、そこが微笑ましい 吊り橋効果ってのは、ちょい違うだろうが、危機的状況で自爆して自分を助けようとされたら、どんだけ、それまで厳しい接し方をしている少女だって、ちょっとくらいはキュンと来ちゃうよな 詰めの甘さで、自爆し損なったばんぺい君だけど、それはそれで良かった。もし、吹き飛んだら、きっと、彼女は絶対に許してくれなかったぜ。これから、この二体が、他のカップルに負けないくらいに強烈な青春の嵐で、私ら読み手を吹き飛ばしてくれるのを楽しみにしている Chapter.109「僕の歌は、君の歌」 螢一とベルダンディーの絆が、窮地を度胸と愛情で乗り越えた事によって深まった、chapter.107「君がいれば」と、どちらにしようか、と迷ったのだが、丁度、Mr.Childrenの「優しい歌」を聞き、それに背中を押されたような気がしたので、こちらに。こういう偶然は、大事にすべきだ、と思っている 改めて、螢一の受け入れる力と器に感服した。種族を越えて友情を築く事が叶った相手が、もしかしたら、明日どころか次の瞬間には、自分の目の前から消えてしまうかもしれない、と感じ取っていたからこそ、それをベルダンディーに確かめる事はせず、自分と絆を結んだコトを覚えていてもらおう、と歌をシュレディンガーホエールに教えた彼は、男前だ そんな彼の友情に、密かに歌を憶える事で応えたシュレディンガーホエールが、多くの仲間と共に泳ぐ姿を見られた時の感動と言ったら、もう、最高の一言に尽きる この台詞を引用に選んだのは、螢一のカッコつけていないからこその男らしさが光っているなぁ、と感じたので。なかなか、いないだろう、この状況で、惚れた女に対し、これを言えちゃう奴。人は所詮、相手の痛み、苦しみ、辛さは全て理解できない。けれど、想像する努力や、受け入れようとする事、そんな相手に寄り添う、それくらいは出来るのも、人間だ。やっぱ、螢一とベルダンディーは、どこでも、いつでも、人をポカポカにしてくれる、好いバカップルだなぁ
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