60 誤判対策室 の商品レビュー
冤罪事件を再捜査するため、誤判対策室に集められた刑事と検事と弁護士。それぞれの思惑や葛藤も絡めながら話が進み、とても面白かったです。 裁判員裁判の問題点も提起されているのが出色でした。 裁判の迅速化のため論点整理が行われ、論点に合わない証拠は開示されないだけでなく、その証拠がある...
冤罪事件を再捜査するため、誤判対策室に集められた刑事と検事と弁護士。それぞれの思惑や葛藤も絡めながら話が進み、とても面白かったです。 裁判員裁判の問題点も提起されているのが出色でした。 裁判の迅速化のため論点整理が行われ、論点に合わない証拠は開示されないだけでなく、その証拠があることは検察しか知りません。ほかにも容疑者がいると示すため弁護人が証拠開示を求めようにも、どんな証拠があるかわからないので開示請求できない、という問題です。 裁判を迅速に進めるための仕組みは、冤罪を生みかねない。その危うさと、国民が司法に参加することの意義を改めて考えました。起訴状なども載せられていて、物語を楽しみながら裁判の仕組みも学べます。
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初めて読む作家さんだったので、 どんな展開になるか期待しつつ読んだ。 読みやすく、登場人物の設定もわかりやすかったが、終盤話が動くまではもどかしかった。 胸のすくようなラストとは言い難く、期待がちょっと空回りしてしまった。 ドラマ化が決まっていて、定年間近の刑事を演じるのは館...
初めて読む作家さんだったので、 どんな展開になるか期待しつつ読んだ。 読みやすく、登場人物の設定もわかりやすかったが、終盤話が動くまではもどかしかった。 胸のすくようなラストとは言い難く、期待がちょっと空回りしてしまった。 ドラマ化が決まっていて、定年間近の刑事を演じるのは館ひろしさん。 原作の人物よりだいぶかっこよすぎる感じがするけれど、 どんな風に演じるのか、 こちらにも期待してしまう。
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WOWOW連続ドラマ化決定!冤罪事件を洗い直す法廷ミステリー 老刑事・有馬と若手弁護士、女性検察官の三人から成る、冤罪の可能性を調査する組織「誤判対策室」が新設された。有馬はある事件で冤罪の臭いを嗅ぎつけ、動き出す。過去の過ちに対する贖罪の気持ちもあった。
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