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怪盗不思議紳士 の商品レビュー

3.4

22件のお客様レビュー

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2023/11/01

終戦後の日本、戦災孤児の瑞樹は名探偵「九条響太郎」の弟子となる。対する相手は怪盗「不思議紳士」ということで、明智探偵と小林少年VS怪人二十面相を彷彿させる作品。GHQや華族など当時の日本も上手く盛り込まれていて楽しかった。登場人物も魅力的なので結末に安心しました。軽い感じではある...

終戦後の日本、戦災孤児の瑞樹は名探偵「九条響太郎」の弟子となる。対する相手は怪盗「不思議紳士」ということで、明智探偵と小林少年VS怪人二十面相を彷彿させる作品。GHQや華族など当時の日本も上手く盛り込まれていて楽しかった。登場人物も魅力的なので結末に安心しました。軽い感じではあるけれど読み応えありました。

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2022/03/06

乱歩さんの怪人二十面相を思わせる世界観で、思わずにっこりしてしまいました。怪人対探偵はアツいよね。 話の序盤で探偵が死んでしまうという展開です。その後、探偵助手の少年が、探偵の影武者として今まで雇われていた役者を“探偵”として復活させ、怪人に挑み推理をします。この少年と“探偵”...

乱歩さんの怪人二十面相を思わせる世界観で、思わずにっこりしてしまいました。怪人対探偵はアツいよね。 話の序盤で探偵が死んでしまうという展開です。その後、探偵助手の少年が、探偵の影武者として今まで雇われていた役者を“探偵”として復活させ、怪人に挑み推理をします。この少年と“探偵”のバディがなかなか、危なっかしいところがあって……。 しかし、この“探偵”時々、本物以上に本物っぽく振舞うので、本当は探偵は生きていて、事情があって正体を隠しているだけなのか?? と最後の最後まで、かなり迷いました。 さらっと読めて、印象としてはYAでもいけそうな感じでした。

Posted byブクログ

2020/11/22

場面の多さも、舞台の原作ということで納得。 実際の舞台は、もっとコメディ要素が増えてたんじゃないかなぁ…と想像してしまいました。

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2020/04/15

 演劇的だなと思いながら読んでいたら、本当に元は演劇用のシナリオだったらしい。戦後占領期の東京を舞台にした乱歩風の「怪盗VS名探偵」ものだが、緻密な構成と正確な考証、人物の内面描写は本家よりずっと現代的で単なる懐古趣味ではない。ミスリードがうまく、さすがの手練手管で存分に楽しませ...

 演劇的だなと思いながら読んでいたら、本当に元は演劇用のシナリオだったらしい。戦後占領期の東京を舞台にした乱歩風の「怪盗VS名探偵」ものだが、緻密な構成と正確な考証、人物の内面描写は本家よりずっと現代的で単なる懐古趣味ではない。ミスリードがうまく、さすがの手練手管で存分に楽しませてもらった。

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2019/12/02

昔、随分、我孫子氏のミステリを読んでいたけど、すごく久しぶりに読みました。ただ、これは冒険活劇的な話で、個人的には我孫子さん、こう言うのもいけるじゃんと好感触でした。あまり細かいことを気にせず流れに身を任せて楽しむ話かな。

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2019/06/09

我孫子さん久しぶり。探偵と少年助手。と思いきや、探偵はすぐいなくなって、探偵の身代わり?後半になればなるほど良いテンポでした。怪盗紳士がもう少し活躍した方が良かったなあ。

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2018/11/12

かっこいい探偵は序盤でさっさと死んでしまい、後は助手の少年と影武者と元華族のお嬢様が協力して探偵を続けていくが...

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2018/10/18

戦後間もない時代、探偵VS怪盗という設定に心惹かれました。冒険活劇という感じで、ミステリ的には物足りなかった。

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2018/09/27

初読みと思ったら2作目でした。 「殺戮にいたる病」と全然違うので同じ人とは気付かずでした。 カッコイイ名探偵が出てきたのに早々に殺されてしまう。 でも、なんと、影武者が。。。 戦後、探偵のもとで見習いをする少年、探偵を慕う深窓の令嬢。 素材も舞台もスパイスもよかった、楽しんで...

初読みと思ったら2作目でした。 「殺戮にいたる病」と全然違うので同じ人とは気付かずでした。 カッコイイ名探偵が出てきたのに早々に殺されてしまう。 でも、なんと、影武者が。。。 戦後、探偵のもとで見習いをする少年、探偵を慕う深窓の令嬢。 素材も舞台もスパイスもよかった、楽しんで読了。 ところで名探偵はほんとに死んじゃったの? ほんとは・・・と思ってるのは私だけかしらん。

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2018/09/22

戦前に人を殺さず富裕層の財産ばかりを狙っていた義賊怪盗不思議紳士とそれを追っていた探偵九条響太郎。 戦後、再び現れた不思議紳士は残虐な手口を使う強盗と化していた。 不思議紳士に大切なものを奪われた探偵助手の草野瑞樹は密かに復讐に執念を燃やす。 不思議紳士に狙われた旧華族の屋敷を舞...

戦前に人を殺さず富裕層の財産ばかりを狙っていた義賊怪盗不思議紳士とそれを追っていた探偵九条響太郎。 戦後、再び現れた不思議紳士は残虐な手口を使う強盗と化していた。 不思議紳士に大切なものを奪われた探偵助手の草野瑞樹は密かに復讐に執念を燃やす。 不思議紳士に狙われた旧華族の屋敷を舞台に繰り広げられる冒険活劇。 神出鬼没の怪盗と、知的で警察からも一目置かれる人望の厚い探偵。戦災孤児の少年助手。予告状でのやりとり。今ひとつ頼り甲斐のない警察。GHQの横槍。 これ以上はないくらいベタな設定だけれど、そのベタさ加減が好き。 読み進めるうちに誰が本物で誰が偽物か、誰が味方で誰が敵か、疑心暗鬼になってくる。 希望を捨てきれずに揺れる瑞樹と蝶子の心情が切ない。 最後は性急にたたみ過ぎた感があって、不思議紳士と九条響太郎そのものの謎がフワッとしたまま物語を閉じられたのが少し残念。 続編の為にあえてそうしたのなら今後が楽しみだけれど、どうなんだろう??

Posted byブクログ