世界のなかで自分の役割を見つけること の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本も書店で、タイトルが気になり購入した。 帯には「いま注目を集めている新進気鋭の現代アーティストが語る人生論」とある。小松美羽さんという方を本書で初めて知った。彼女の世の中を見つめる視点が、壮大で凡人の枠を超えたものであるからこそ、生み出される作品にとても興味を持った。画集を買ってみたくなった(作品そのものを購入するほどの家計的余裕がないのが残念だ)。 人も動物も同等の魂を持っており、魂は成長するものという考えを持っている方で、魂の成長を3年周期で意識しているという。1年目=覚醒、2年目=進化、3年目=達成。この周期を意識して繰り返すそうだ。このアイデアというか思想を自らの行動に落とし込もうと思った。 また、彼女の宗教観もとてもいい。すべての宗教を超越した世界観を持っている。 身近な「死」の経験から積み重ねてきたのだろう。 これからも活躍を続けてほしいと願わすにはいられない。
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これまで神など目に見えないもの、スピリチュアルなものをまったく信じてこなかった。けれどこの本を通じて、小松さんの幼少期の体験や作品を通じて、たぶんそういう世界ってあるんだろうなと、そう思った。そして今までまったくアートに触れてこなったけれど読み終わった頃にはアートに生きていきたい...
これまで神など目に見えないもの、スピリチュアルなものをまったく信じてこなかった。けれどこの本を通じて、小松さんの幼少期の体験や作品を通じて、たぶんそういう世界ってあるんだろうなと、そう思った。そして今までまったくアートに触れてこなったけれど読み終わった頃にはアートに生きていきたいと思っていた。
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自然に没頭してやっていることは、自分の役割に通ずる。役割を果たすと、自分は安定できるし、他のものの役にも立てる。その役割で発揮できる力を、毎日続けていくことで、少しでも実(じつ)のあるものにしていけたらと。
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情熱大陸で放送されたのを見て小松美羽を知った。大英博物館に有田焼の狛犬が納められるということで、すごい人だなと思った。そして、美しすぎる画家。そんな紹介をされていた。確かに美人だよね。 この本では、幼少期に経験した山犬様の話し、学生時代に学校に馴染めなかった話し、画家になるた...
情熱大陸で放送されたのを見て小松美羽を知った。大英博物館に有田焼の狛犬が納められるということで、すごい人だなと思った。そして、美しすぎる画家。そんな紹介をされていた。確かに美人だよね。 この本では、幼少期に経験した山犬様の話し、学生時代に学校に馴染めなかった話し、画家になるために東京の美大で勉強をした話しなどが綴られている。あるきっかけで絵が注目されて、それをきっかけに世界に羽ばたいていく。幼い考え方から、経験をすることで自信を持ち、どんどん大きく強く気持ちを持っていく様子がわかる。本の中の彼女は前向きで、・・・というより前のめり過ぎて、ときに心配になるぐらいだが、芸術家とはそういう人しかなれないのかもしれない。 小松美羽の絵を見たければ画集も出版されているが、出身地の坂城町にも寄贈されているようだ。(http://sakaki-kanko.com/modules/news/index.php?page=article&storyid=221) また、小松美羽についてはネットで検索すると沢山ヒットするが、その中でも普段着の小松美羽が感じられたのは次のサイト。この本の中に感じる小松美羽とは違う、自然体の小松美羽を感じられて好感が持てた。(http://keitahaginiwa.com/1479/detail)参考までに。
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茨木のり子の「自分の感受性くらい」を自分で紙に書き写してアトリエに貼り付ける小松さん.アートとは何か,なぜ描くか,語る言葉が一流のアスリート兼宗教家のようでとてもユニークで読んでいるこちらの気が引き締まる. 2019年最初の1冊.世界とつながる本を今年も読む.
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自分と同い年であるにもかかわらず、世界を股にかける現代アーティスト。筆者曰く、誰しも小学校の時のような「係」があり、自分は「絵を通して見えない世界とこの世界をつなげる係」であるという。 そう考えると私がやっている広報、市場開発、プロモーションという仕事を一言でまとめることができる...
自分と同い年であるにもかかわらず、世界を股にかける現代アーティスト。筆者曰く、誰しも小学校の時のような「係」があり、自分は「絵を通して見えない世界とこの世界をつなげる係」であるという。 そう考えると私がやっている広報、市場開発、プロモーションという仕事を一言でまとめることができる。さしずめ「企画という仕事を通して製品を世の中の価値に変える係」というところか。 その価値を最大化するために、最適な範囲や深さを持てる場所が今いる会社でありポジションだということだ。
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『世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀』(小松美羽著/ダイヤモンド社)vol.459 http://shirayu.com/blog/topstory/inovation/6979.html
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この本を読むまで、恥ずかしながら小松美羽さんを存じ上げませんでした。なんとなく手に取り、読んでいく中で最初に感じたのは、なんだろうこの不気味な絵はと。一体どういう神経していれば、こんな絵を描けるのか。変な本を引いたと少し後悔しました。 しかし、茨木のりこさんの詩や守護の像を作る...
この本を読むまで、恥ずかしながら小松美羽さんを存じ上げませんでした。なんとなく手に取り、読んでいく中で最初に感じたのは、なんだろうこの不気味な絵はと。一体どういう神経していれば、こんな絵を描けるのか。変な本を引いたと少し後悔しました。 しかし、茨木のりこさんの詩や守護の像を作る過程での職人とのぶつかり合い、なによりも小松さんを支える方々の素晴らしさと、それに応える小松さん。 読み終わってから見直した絵は、神々しくそして小松さんの魂を写しているかのようでした。 人の心を震わせて魅了するのいつだって人の魂だと改めて感じさせられた一冊です。毎日好きなところを読み直しています。 ぜひ、皆様に読んでいただきたい一冊です。
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2018年31冊目。 冒頭の口絵にある代表作品が本当にやばい。半端ない。これは半端ないって... 作品の雰囲気と小松さんのたたずまいから「巫女さんのようだ」と思って本文を読んでいたら、やっぱりそうだと思った。 見えない世界(小松さんには見えているよう)と現世の間に立って、通路と...
2018年31冊目。 冒頭の口絵にある代表作品が本当にやばい。半端ない。これは半端ないって... 作品の雰囲気と小松さんのたたずまいから「巫女さんのようだ」と思って本文を読んでいたら、やっぱりそうだと思った。 見えない世界(小松さんには見えているよう)と現世の間に立って、通路となる作品を描く。そんなイメージ。 村上春樹の作品に感じるものと似ている気もする。 生きざまもとても刺激的。 新しい挑戦に踏み出すために、「自らも一度死んで、再生する必要がある」との思いから、代表作である『四十九日』の原版を切断。 凄まじいと思った。過去にしがみついていてはダメだ、とも。 小松さんの作品の展示があれば、必ず行こうと思う。 あの、作品を前にして言葉を失う感じを、生の作品から直接体験してみたい。
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神獣をテーマにした作品で、世界からも高い評価を得ている小松さんの著書。絵を描く原動力や生き方について、率直な思いが語られている。狛犬好きで寺社に行くと必ず見てしまうというが、これも何かを伝えたいアートだとすると街中にも溢れているはずで、もっと注意深く目を開けておきたい。途中に出て...
神獣をテーマにした作品で、世界からも高い評価を得ている小松さんの著書。絵を描く原動力や生き方について、率直な思いが語られている。狛犬好きで寺社に行くと必ず見てしまうというが、これも何かを伝えたいアートだとすると街中にも溢れているはずで、もっと注意深く目を開けておきたい。途中に出てくる茨木のり子さんの詩は、時々思い返したいメッセージ。
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