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幕末の女医 楠本イネ の商品レビュー

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2018/08/03

ドラマ化されたりして、なんとなく知ってるようなシーボルトの娘。 この本は数多い資料を照らし合わせてのノンフィクションである。 宇和島藩というところは幕末期、とても重要な場所であった。まず藩主が、明智を持ち、海外事情や日本国という考え方を持ち、何が大事で何を知るべきかをわかっていた...

ドラマ化されたりして、なんとなく知ってるようなシーボルトの娘。 この本は数多い資料を照らし合わせてのノンフィクションである。 宇和島藩というところは幕末期、とても重要な場所であった。まず藩主が、明智を持ち、海外事情や日本国という考え方を持ち、何が大事で何を知るべきかをわかっていた藩主だった。その藩主伊達宗徳、宗城らが幕末期開港を迫る海外に対して一本化できない弱体化した幕府であった当時、イギリス、フランス、ロシアを観察しながらまるでヨーロッパ人のようなもてなしをイギリス艦艇にそていたことである。 そのスマートな対応は当時の外国士官らを感心させている。 この宇和島藩主らと明治20年すぎまで、交流があり、陳情もできた関係性であったイネ。 本はタキがシーボルトと出会うきっかけから始まり、その後実はシーボルトがオランダ、ドイツ、イギリスなどから日本の調査を依頼されて来日していた事実。 幼い頃父親を亡くしたシーボルトは叔父から博学を詳しく手ほどきされた英才で、医学も学んでいたが博学も相当なものだった。。。 当時の最新医学ができるシーボルトは、幕府からも注目される活躍をしていた。長崎出島に軟禁されてるような当時の外国人の待遇を思うと、いかに重宝されていたかがわかる。 医療も町民を始め多数手がけたが、代金はもらわず、日本お物品をもらっていたそれが、日本の執筆にも大成する。、、、、と、実に面白い内容が次々と。 そして、腹違いの弟、アレクサンダーとその弟ハインリヒも日本に魅せられ長く新しい政府の力になったのだ。 五代さんまで登場!幕末、明治前半の幕府、政府に絡んでいる登場する場面数多くイネやその家族が影響を及ぼした時代でもあった!

Posted byブクログ