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英国公文書の世界史 の商品レビュー

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2018/09/17

英国の歴史にかかわる出来事を公文書館(National Archives、以下NA)の資料を引用し纏めたもの。類書がありそうな(NAがそれぞれの出来事でパンフを作っていそうな)気もするが、この視点があったね、うん、と納得の1冊。読み易く、取り上げられている内容も日本との関わりから...

英国の歴史にかかわる出来事を公文書館(National Archives、以下NA)の資料を引用し纏めたもの。類書がありそうな(NAがそれぞれの出来事でパンフを作っていそうな)気もするが、この視点があったね、うん、と納得の1冊。読み易く、取り上げられている内容も日本との関わりからマグナ・カルタ、サイクス・ピコ、女性参政権、タイタニックと幅広い。ケンブリッジ・ファイブの謎めいた内容、公開を100年近く伸ばしている内容も興味をそそられる。20世紀あたりの章は東西冷戦からインド周辺や中東の現在の混沌とした状況にいかに英国が(鉛筆一本で)大きな影響を与えていたかがわかる。巻末には参照資料も記載されている。日本での公文書のあり方についてもページが割かれている点も好感。大学生の教養課程に使えそうな良書。 一点疑問。エドワード8世の退位に関する章で自分の思いを直接国民に語りたいという国王に対しボールドウィン首相が「憲法に関わることです」「憲法違反です」といっているがここでいう「憲法」とは何だろう。成分化されたものはない国だから首相は慣習法について言及しているのか。一般には王制の危機を説いたと言われているところだが。

Posted byブクログ

2018/05/30

中世から現代までの千年に渡る膨大な歴史資料を保管する英国国立公文書館。眠れる「財宝」が私たちに語りかけるものとは。

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