少女終末旅行(限定版)(6) の商品レビュー
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目的地を目指して旅を続けてきた二人が最後に自殺を行おうとして、それでもユーリが爆薬と食糧を間違えて持ってきてしまったことで、最後に二人がどのような行動を選択したのかを語らずに物語を終えたのが、つくみず先生が作り上げた「少女終末旅行」という形であったのかなぁと思う。
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いやー遂に。ほんと、遂に。終わってしまったのだ。 日常系といってもグラデーションがある。 サザエさん(永遠に日常)>ドラえもん(ずっと日常だが未来つまり終わりの先=ドラえもんとの別れは確定している)>けいおん(進級も進学もある)>等々 といったグラデーションの中では、本作は終盤に向けて非「日常系」に突っ走っていく。 最後になって気づく、もともと序盤から日常系の皮をかぶった終末ものだったではないか。 終わった世界の真ん中でさらに終わりの予感に、ふたりはずっと震えていたではないか。 廃墟の風景そのものが日常の終わりをずっと示し続けていたではないか。 などなど感想も壮大になってしまうくらい、凄まじい作品だった。 時間を置いて読み返したら新しい感想が出てくるだろうけれど、いまの感想もきっと蘇ってくるだろう。 幾重にも重なっていく読後感を味わいながら、何度も読み返していくだろう。
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