瀬川議員の受難～宇宙人と繁殖計画～ の商品レビュー

案丸広(著者)

2023/09/24

▼あらすじ
有権者のご令嬢と結婚しゆくゆくは総理大臣…という若手議員・瀬川の人生設計はあっさりと砕け散った。
なぜなら総理大臣らの策略により、宇宙人の繁殖相手を押し付けられたのだ!
宇宙人たちは、惑星の衝突によって繁殖が不可能になり、繁殖相手を求めていた。
昇進の為、と割り切って宇宙人・カイトとの同棲生活をはじめた瀬川だったが、瀬川を気遣い、懸命に地球に馴染もうと奮闘するカイトが次第に愛おしくなり──??

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ストーリーの完成度：★★☆☆☆
シリアス度：★★★☆☆
人外度：★☆☆☆☆
エロ度：★★★★☆
萌え度：★★☆☆☆
総合評価：★2.5

表紙とあらすじを見て面白そうだと思い購入したのですが、まさかの短編集だった事と、お目当ての表題作が吃驚するくらい展開早くてﾎﾟｶｰﾝ( ﾟдﾟ)って感じでした。

見た目は人間の男性なのにパートナーが出来るとメス化するという宇宙人の設定は面白かったですし、キャラクターのビジュアルも好みだったのにあれよあれよと話が進むので物語の世界に全く入りこむ事が出来ず、正直、話の内容が薄過ぎて短編集だとしてもこれはないと思ってしまいました…。

宇宙人の事も全く掘り下げられていないので受けもただの人間の男性にしか見えなかったですし、せっかく面白い設定なのにストーリーに全く活かされていなくて非常に残念に思いました。
そもそもページ数が圧倒的に足りないと思いましたし、表題作に期待して蓋を開けてみたらまさかの表題作の次に収録されているオネエ攻めの話の方がメインみたいな感じだったので、何だか表紙詐欺に遭った気分です…(T＿T)
(因みにオネエ攻めの話も眼鏡受けの話も好みじゃないので目が滑りがちでした；)

もし、これが丸々一冊表題作で、もっと丁寧に話を進めていたら少なくとも今の数倍楽しめたと思うので、期待していた分、残念な気持ちの方が強くおそらく二度と読み返す事はないと思います。
そもそもオネエ攻めの話を表題作にすれば良かったのに、何で宇宙人の話を表題作にしたのか…。大人の事情ってやつですかね？(-_-;)