ワインの世界史 の商品レビュー
見た目に反して、かなり骨太に通史が書かれた本です。タイトル通りにしっかりと「世界史」の流れを説明した上で、そこにワインのテーマ史がどう絡んでいるかを解説してくれています。ワイン関連だけでなく歴史一般の話題も含め、文庫本とは思えない情報量の多さで圧倒されました。 以下、まとめ。 ...
見た目に反して、かなり骨太に通史が書かれた本です。タイトル通りにしっかりと「世界史」の流れを説明した上で、そこにワインのテーマ史がどう絡んでいるかを解説してくれています。ワイン関連だけでなく歴史一般の話題も含め、文庫本とは思えない情報量の多さで圧倒されました。 以下、まとめ。 メソポタミアで初期のワインが生まれる。 エジプトで搾汁と熟成により発展。 ギリシャで庶民化され、文化としても洗練。 ローマでは享楽的な貴族の高級ワインと、キリスト教の神秘性を持った飲まれ方に二分。 中世でさらに幅が広がる。フランス王侯貴族のワイン、修道院のワイン、都市のワイン(水の代わり)。 絶対王政時代、ブルゴーニュやボルドーなどのクラシックワインの原型ができる。 18世紀、発酵の解明。 19世紀、革命でワイン作りが貴族の封建制からブルジョワの自由経営へ。 20世紀、科学的な醸造法の確立、ジャーナリズム、グローバリズム。
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うーん微妙。 まず、繰り返しが多い。あれもこれも詰め込もう、調べたことは盛り込もうとしすぎてかえって分かりづらくなっている。 もう少し整理してまとめて欲しかった。
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ワインが、より美味しく、より一層好きになる作品。 日本の酒文化から、ヨーロッパのクラシックワインの成立までのワイン文化史。 特にボルドーとブルゴーニュの二大フランスワインの歴史の体系は詳しく必読。 アメリカを中心としたニューワールドワインの歴史や最新トレンドも嬉しい。 物流革...
ワインが、より美味しく、より一層好きになる作品。 日本の酒文化から、ヨーロッパのクラシックワインの成立までのワイン文化史。 特にボルドーとブルゴーニュの二大フランスワインの歴史の体系は詳しく必読。 アメリカを中心としたニューワールドワインの歴史や最新トレンドも嬉しい。 物流革命によるパリ近郊にあったワイナリーの衰退、ステンレス製のイノベーション、化学によるワイン成立過程の発見など。 ワインを中心とした経済・文化史と言っても過言ではない。
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