オマーンを知るための55章 の商品レビュー
図書館で借りた。 エリア・スタディーズシリーズから1冊。アラビア半島の"つま先"にある国、オマーン。私はその隣のイエメンと合わせてアラビア半島のさきにある2国として覚えてはいたものの、よく「どっちがどっちだっけ?」となる程度だったが、この本を読んで、オマーンの...
図書館で借りた。 エリア・スタディーズシリーズから1冊。アラビア半島の"つま先"にある国、オマーン。私はその隣のイエメンと合わせてアラビア半島のさきにある2国として覚えてはいたものの、よく「どっちがどっちだっけ?」となる程度だったが、この本を読んで、オマーンの個性をたっぷりと知ることができた。 場所柄、インド~アフリカ東岸との季節風貿易の影響は受けているだろうというのは容易に想像がつく。しかしここまで変化に富んだ多民族国家だったとは知らなかった。 また砂漠のイメージはあっても、山のイメージは無かったが、山の印象があり地学的な知識もつく。 さらには歴史も広く深い。イスラム教というと1500年くらいの歴史と覚えていたが、オマーンの歴史は紀元前24世紀という遥か昔からはじまる。そしてオマーン帝国とも呼ぶべき、現在のパキスタンからモザンビークにかけての大国だった時代もあり、知らなかった話題が次々に続くので、読んでいて非常に楽しい。 このシリーズの中でも傑作の1つだ。星5つ。
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中東というイメージとは少し違った。 開けた海に面しており、地域によって気候や自然環境が違う ホルムズ海峡が封鎖されるときの代替港という地政学的メリットがある 移民が多いがコスモポリタンという感じではなく、つかず離れずの距離感というのは興味深い 同じく移民の多いアラブ諸国で歴然とし...
中東というイメージとは少し違った。 開けた海に面しており、地域によって気候や自然環境が違う ホルムズ海峡が封鎖されるときの代替港という地政学的メリットがある 移民が多いがコスモポリタンという感じではなく、つかず離れずの距離感というのは興味深い 同じく移民の多いアラブ諸国で歴然とした身分差があるのとは違うらしい 石油で潤っているがそろそろ枯渇しそうなので、産業に力を入れているが、まだ道半ば。資源国の宿命だろう。
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