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アルキメデスの大戦(9) の商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2020/09/16
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この巻は面白い。 大和を造らんとする平山中将と櫂のぶつかり合いや議論が面白い。 「国の経済政策に軍が深く関与してはならない」 「大和の存在意義を感情で語ってはならない。物理的合理性で構築し結論すべき」 櫂少佐はつくづく優れたエンジニアだな。 エンジニアは創作したがる。それは本能みたいなものた。だから作ってはいけないものを作ってしまう。だから経済合理性、数字という共通言語で語るべき。 だが創造したいという本能は櫂少佐にもあり、それに飲み込まれていく様は興味深い。

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2019/12/17
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櫂はマル3計画には不必要な船渠の拡張工事が行われていると聞き、それを確かめるべく呉へと向かう。そこで見たものは「大和」建造のためとしか考えられないほど大規模な工事だった。不正の追及をするために、櫂は平山に直接対決を申し込む!!(Amazon紹介より)

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2019/12/14
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82 櫂とのタイマンに応じる平山もなかなか。 83 「竣工したころには古くなって使えない!」櫂は、すでにジェットエンジンを想定しているのですかね。 85 特型の吹雪をもってきたのは、第四艦隊事件?手記にもよりますが、戦艦や空母に攻撃が集中されるので、駆逐艦はスルーされることも多いとか。 86 感情論も大事ですが、問題なのは、無策なのを感情論で上書きしてごまかすことが問題。

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2018/07/09

戦艦大和建造を阻止するべく、櫂と平山造船中将の直接対決。舞台は呉。大和が建造された造船所での対決です。 大和建造での景気回復、大艦に寄り添う兵士の安心感。政治・経済・感情と様々な方向から櫂の論破・説得を試みる平山造船中将ですが、ことごとく跳ね返されていきます。 ついに自論をあき...

戦艦大和建造を阻止するべく、櫂と平山造船中将の直接対決。舞台は呉。大和が建造された造船所での対決です。 大和建造での景気回復、大艦に寄り添う兵士の安心感。政治・経済・感情と様々な方向から櫂の論破・説得を試みる平山造船中将ですが、ことごとく跳ね返されていきます。 ついに自論をあきらめ、大和建造をあきらめることを宣言。ただ、最後の一刺しを櫂に打ち込みます。 最大最強の戦艦大和の完成予想図を、建造反対している櫂自身に提案させるという一刺し。 国防という点から絶対反対の櫂ですが、数学者として完璧な理論を求めるという性があります。おっぱい比率計算するぐらいですからね。 公人としての櫂でなく、私人としての櫂の欲求に訴えかけるという作戦。 自身の理論を駆使して、最大最強の戦艦を作り上げるという誘惑。構想だけならと思い、図面にでもしてしまったら最後です。その図面が盗まれちゃうんだろうなぁ。 さてさて、この小さな一撃が櫂の動向をどう左右するのでしょうか。それが、帝国海軍の行く末を左右することになるのだから。

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