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情報経済の鉄則 の商品レビュー

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2023/04/30

20年前の出版時には読んでおらず今回初めて読みました。IT業界は本当にめまぐるしくプレイヤーが変化しているなと思うのですが、本書で取り上げられているインターネット・エクスプローラーとネットスケープの戦いの話などはかなり懐かしく感じました。ただ本書で取り上げられている事例はかなり懐...

20年前の出版時には読んでおらず今回初めて読みました。IT業界は本当にめまぐるしくプレイヤーが変化しているなと思うのですが、本書で取り上げられているインターネット・エクスプローラーとネットスケープの戦いの話などはかなり懐かしく感じました。ただ本書で取り上げられている事例はかなり懐かしい印象はある一方で、著者が述べているように、書かれている内容の本質は時代を超えて変わらず多くの示唆があると感じました。 シャピロ、ヴァリアンともに経済学者で、特にヴァリアンはミクロ経済学の教科書も書いている位の人ですから、ミクロ経済学の視点が多くちりばめられていましたし、規制当局との付き合い方といったかなり実務的な内容も盛り込まれていて興味深く読みました。翻訳も一貫して読みやすかったのですが、登場するIT企業の名前が全然ピンと来ないときもあり(おそらくその当時は一世を風靡していたのでしょうが短命でいなくなった)、せっかく事例で説明してもらっているのに頭に全然入らないときはままありました。 非常に示唆の多い本だとは思ったのですが、現在起こっているシェアリング・エコノミーと呼ばれる仕組みを考えると、シャピロ、ヴァリアンもそこまでは本書で予見していないのではないかと感じました。より正確に言うと、著者らの議論はあくまで利潤最大化の資本主義企業の枠組みの話であって、その枠組みを少しはみ出しているようなものについては本書では想定していない、というところでしょう。これは経済学者の限界という気もしました。ただそれを除いても多くの示唆を得られましたので大変満足しています。読み応え十分でした。

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2022/01/07

INFORMATION RULES: A Strategic Guide to the Network Economy https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/18/P55570/

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2020/08/15

1999年著のため、題材や取り巻く環境(連邦政府や法制度など)は隔世の感が否めないものの、それを補って余りある示唆に富む名著。経済学×情報産業を掛け合わせた「情報経済」という新たな座標から、実務の意思決定に活かせる実践的な知見が再編成されている。 構成としては、限界費用、スケー...

1999年著のため、題材や取り巻く環境(連邦政府や法制度など)は隔世の感が否めないものの、それを補って余りある示唆に富む名著。経済学×情報産業を掛け合わせた「情報経済」という新たな座標から、実務の意思決定に活かせる実践的な知見が再編成されている。 構成としては、限界費用、スケールメリット、知的財産価値といった、こと情報財において特に強く見られる経済学上の基本的概念を解説した上で、実例を多数掲出しながら戦略・戦術レベルの汎用的なエッセンスを析出していく、といった流れ。 600ページを越えますが、あっという間に読み切れる訳の簡略さ、何より内容の豊かさ。情報産業に携わる全ての人々にお勧めしたい必読級の良書。

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2019/04/09

原著が1999年刊行。日本語版が2018年。その差約20年。そりゃ日本企業がIT覇者になれないわけだ。 本書で取り上げられる事例はマイクロソフトやAOLなど古臭い。しかし語られる内容は全く古くない。GAFAが幅を利かせる戦い方と同じだ。つまり情報経済の本質はその誕生から変わって...

原著が1999年刊行。日本語版が2018年。その差約20年。そりゃ日本企業がIT覇者になれないわけだ。 本書で取り上げられる事例はマイクロソフトやAOLなど古臭い。しかし語られる内容は全く古くない。GAFAが幅を利かせる戦い方と同じだ。つまり情報経済の本質はその誕生から変わってないということだ。むしろスマホや5G、AIなどの新技術の登場で益々勝者総取りの様相を呈している。「ロックイン」と「正のフィードバック」が強力な鎖となることはiPhoneやFacebookの隆盛をみれば明らかであろう。逆にGoogleはなんであろう?そこにあるのは徹底したフリーとオープン化をし使えば使うほどパーソナライズされる囲い込みだろう。 もちろん本書に書かれる内容が情報経済のすべてではないが基本中の基本としてIT領域でグローバルバトルをする企業は一読すべき本だろう。

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2018/07/05

まったく古くない。ここに書かれていることは今にも通用する、普遍的な経営姿勢を整理している。関係者は必読だと思います。

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