ウォルト・ディズニー 夢と魔法の王国をつくった男 の商品レビュー
誰でも楽しめる遊園地を作ろうとしたんだよ。最初に作った遊園地は、子どもしか楽しめなくて、従業員も新聞を読みながら働くような感じだったんだよ(8歳9ヶ月本人談)
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ウォルトがさみしそうだった。なぜかというと、家ぞくがぜんいんいなくなっちゃったから。
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夏休みの息子の教養強化シリーズ。 角川のこの漫画のシリーズにお世話になっている。 基本的には図書館で借りてくるのだが、何冊は手元に置いてあげようと思い購入。ウォルト・ディズニーも購入してみた。 漫画家を志望する息子が尊敬する手塚治虫。その手塚治虫がアニメーションで影響を受けたというウォルト・ディズニー。なので買って読むべきかなと。 読む前はアメリカの大金持ち・・・くらいにしか思っていなかったけれど、人を喜ばせることを生涯考えていた人だということが分かった。貧しい時代があったり、父親が厳格であったり、若い頃に戦争を経験したりと苦労もあったようだが、明るい性格と努力のお陰なのか、周囲の人に恵まれた人生のように思えた。特にずっと一緒に夢を追いかけてくれて、協力を惜しまなかった兄のロイの存在は大きい。おそらく8つも年が離れているということも良かったのではないかと思う。年が近すぎると衝突が激しいだろう。弟のために環境を整えたり、交渉したり、資金を集めたり・・・まさに縁の下の力持ち。理解、信頼、忍耐、包容力はもちろん能力がずば抜けて高い人だったんだろうと思う。 ウォルトのほうも、漫画→アニメーション→音声付きアニメーション→フルカラーのアニメーション→長編アニメーション→遊園地・・・と、その創造力がとどまるところを知らない。一人の人生の中でこれほどの創作(というかもはや発明?)をするとは・・・。 まずバイタリティが並大抵ではない。そして発想がすごい。クリエイターとしての挑戦と情熱がすごい。いつでも「人を笑顔にしたい」という芯がブレないのもすごい。きっと生粋のエンターテイナーなんだろう。 成し遂げたことはもちろん、人柄もとても魅力的だと感じた。 この中には全く登場しないが、PIXERを買い取ったのもディズニーだったな、ということを思い出した。強烈なクリエイティブと情熱で一躍CGアニメーションの大手になったPIXERだが、ディズニーの文化にも通ずるところがありそうだなと思った。 また以前読んだ手塚治虫の本には、ディズニーからとても影響を受けている、尊敬しているという内容が書かれていた。そう考えると、ディズニー自体がすごいのもあるが、間接的に多くのクリエーターや作品に影響を与えたという功績も大きい。アニメーションの父と言えると思う。もしウォルト・ディズニーがいてくれなかったら、いくつもの素晴らしい作品がこの世に生まれていなかったと思うと改めて感謝の念が湧いてくる。 私がこのストーリーの中で一番感極まったのが、憧れのチャールズ・チャップリンに会えたシーン。「僕は昔からあなたの喜劇の大ファンなんです!」というウォルトに「実は私もディズニーアニメーションの大ファンなんですよ」と言ってもらえるくだり。表現者としてこれほど嬉しいことはないと思う。 ディズニーのアニメーションは(ディズニープラスに入ってないので・・・)なかなか見る機会がないけど白雪姫などまたみてみたいなと思った。それからもちろんディズニーリゾートにもまた行きたい。(これは夫を説得するのが大変そうだけど・・・) この先ずっとミッキーマウスや仲間たちは人々に愛され続け、そして成長していくと思う。ディズニーリゾートもこれから更に発展していくんだろうと思う。これからも楽しみだ。
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