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BETWEEN THE SCENES の商品レビュー

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2023/08/21

映画の創作術、その中でも特に『場面転換』に注目して書かれている珍しいタイプの創作本。 映画という約2時間の作品の中にはショットがあり、そのショットの連なりでシーン。シーンの連なりはシークエンスを作り、そしてシークエンスが集まって幕というブロックが出来る。だが、それをただ羅列した...

映画の創作術、その中でも特に『場面転換』に注目して書かれている珍しいタイプの創作本。 映画という約2時間の作品の中にはショットがあり、そのショットの連なりでシーン。シーンの連なりはシークエンスを作り、そしてシークエンスが集まって幕というブロックが出来る。だが、それをただ羅列したところで観客が惹きつけられる映画が出来るわけではない。 どうすれば劇的に、観客を画面に惹きつけ、最後まで見せることが出来るのか。 そこには、この場面転換という技術が必要であり、場面転換をマスターすれば、映画という感情装置で観客の感情の波を自由に操作することが出来る。 本著は脚本家、監督、編集者に向けてポイントが用意されている。だが、本著の技術を知れば映画をより深い視点で覗くことが出来る。作り手の企みを理解することが出来るからだ。 140ページ程度の本ではあるが、結構読むのは大変で、頭の中で名作映画のシーンを思い浮かべたり、配信で映像を探したりするためなかなか時間がかかってしまった。 自分も創作をする身だががこの技術を知ってるか知ってないかは創作をする上で結構大きかったのでとてもタメになった。 映画の創作本の中でも個人的には指折りの1冊。

Posted byブクログ