伴走者 の商品レビュー
伴走者という言葉を教育界隈でよく耳にするようになったのだけど、伴走者ってなに?と思って、調べていたら本書に出会いました。 小説を通して物事をわかろうとするのが自分でもはじめてだったので、こういう世界の知り方があるのかぁと、小説を読むよさも味わうことができました。 物語りには臨...
伴走者という言葉を教育界隈でよく耳にするようになったのだけど、伴走者ってなに?と思って、調べていたら本書に出会いました。 小説を通して物事をわかろうとするのが自分でもはじめてだったので、こういう世界の知り方があるのかぁと、小説を読むよさも味わうことができました。 物語りには臨場感があり、選手と伴走者のそれぞれの世界の捉え方が繊細に描かれていて、思わずパラスポーツの動画をYouTubeで見てしまったほどです。 「伴走」という言葉に対しても自分がこれまで抱いていた解釈とはまた違った見方をできるようになったと思います。 読んでよかった一冊になりました。
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パラスポーツや伴走者について、今まであまり意識してこなかった分、作品を通して新しい世界を知ることができました。 目が見えないから弱者で、目が見えるから強者なのか。立場は状況次第で逆転するんだと思います。 「弱さのない人は強くなれないんですよ」(p197) 【冬・スキー編】 晴ち...
パラスポーツや伴走者について、今まであまり意識してこなかった分、作品を通して新しい世界を知ることができました。 目が見えないから弱者で、目が見えるから強者なのか。立場は状況次第で逆転するんだと思います。 「弱さのない人は強くなれないんですよ」(p197) 【冬・スキー編】 晴ちゃんのセリフがすごく響きました。
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ビブリオバトルで紹介されていて、個人的に1番気になった本。 視覚障害者をめぐる「伴走」の物語。 「目が見えないってだけで、なにもできないと思われる」という強烈な一文が頭から離れない。 マラソン編とスキー編があったけど、わたしはマラソンの方が好き。 障害者スポーツを見る目が変わ...
ビブリオバトルで紹介されていて、個人的に1番気になった本。 視覚障害者をめぐる「伴走」の物語。 「目が見えないってだけで、なにもできないと思われる」という強烈な一文が頭から離れない。 マラソン編とスキー編があったけど、わたしはマラソンの方が好き。 障害者スポーツを見る目が変わった。 次のパラリンピック、たのしみだなあ。 わたしには想像力が足りていないなあ。
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ブラインドスポーツにおいて、アスリートと共に支え合う伴走者。障害の扱い方への戸惑い、捨てられない自分の夢、共に走る意味。伴走する立場における苦悩や快感が感じられる、疾走感のある作品。 「目の見えないものにスポーツができるなどとは最初から誰も思わないのだ。」物語を読み進めていると...
ブラインドスポーツにおいて、アスリートと共に支え合う伴走者。障害の扱い方への戸惑い、捨てられない自分の夢、共に走る意味。伴走する立場における苦悩や快感が感じられる、疾走感のある作品。 「目の見えないものにスポーツができるなどとは最初から誰も思わないのだ。」物語を読み進めていると、この一文にドキリとする。 晴眼者は、目の見えない人を「支える」、いわば「強者」の立場に見える。しかし、物語を通して、気付かされることはとても多い。「関係はいつでも簡単に逆転する」のだ。 物語としては「夏・マラソン編」も好きだが、「冬・スキー編」は響く言葉が多かった。弱さを見せて、相手に頼ろうとしなければ、相手からも信頼されない。これは、伴走者に限らず、人との付き合いの中で大切にしたい。
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パラスポーツの中でも視覚障害者には、ともに走る伴走者が必要だ。 夏・マラソン編、冬・スキー編。 どちらも、自分から望んでではなく、請われて伴走者となった経緯が、ちょっと複雑な心境を感じさせて良かった。 夏編はレースや勝負の駆け引きなどがメインで、冬編は選手と伴走者の心の綾を描いて...
パラスポーツの中でも視覚障害者には、ともに走る伴走者が必要だ。 夏・マラソン編、冬・スキー編。 どちらも、自分から望んでではなく、請われて伴走者となった経緯が、ちょっと複雑な心境を感じさせて良かった。 夏編はレースや勝負の駆け引きなどがメインで、冬編は選手と伴走者の心の綾を描いている。 今までよりも、興味を持って観戦できそうな気がします。
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「障害者」と「健常者」。 当たり前にボーダーラインを引くことは容易。 しかし、一皮剥けば、欠けたもの、過剰なもの、その両者にそれぞれ、様々なかたちで存在する。 「当たり前」に見ているだけでは感じとれない物語を、色鮮やかに紡ぎ出す筆者の力は相当なものと感じた。 これからの活躍...
「障害者」と「健常者」。 当たり前にボーダーラインを引くことは容易。 しかし、一皮剥けば、欠けたもの、過剰なもの、その両者にそれぞれ、様々なかたちで存在する。 「当たり前」に見ているだけでは感じとれない物語を、色鮮やかに紡ぎ出す筆者の力は相当なものと感じた。 これからの活躍を期待したい。
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自分が障害者の方とあまりかかわったことがなかったためので、新鮮な視点と触れることができた一冊でした。
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伴走者 視覚障害のある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をしたりする存在。 夏・マラソン編と冬・スキー編 収録。 視覚障害者ランナー内田は勝ちにこだわる。 そのための作戦を練る。 駆け引きは、晴眼者のマ...
伴走者 視覚障害のある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をしたりする存在。 夏・マラソン編と冬・スキー編 収録。 視覚障害者ランナー内田は勝ちにこだわる。 そのための作戦を練る。 駆け引きは、晴眼者のマラソンレースと変わりはない。 ただ、その駆け引きは「伴走者に求められる資質の一つ」という違いがある。 スキー編では、精神面が描かれる。 視覚に障害のある高校生の晴と涼介の信頼関係を中心にストーリーが展開していく。 視覚に障害のある人に対して どのように接したら良いのか 読者の一人として、思うところがたくさんあった。
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見たことはあるけれど全く関心がなかった 障がい者スポーツを支える「伴走者」 一コマ一コマが胸を打つ 単なるスポーツ小説ではなく 人と人との結びつき、自分への厳しさ、相手への想い 読んでよかった そう思わせてくれた ≪ 伴走者 人の目になり 心解く ≫
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障害者スポーツの話だが、人と人が信頼しあう事の難しさや、意志の疎通をはかる方法に、万人で違いはない事を思い出させてくれた。 一瞬を争うスポーツの指示を、口頭だけで的確に出す難しさは、想像以上なんだろうと思った。
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